BENchmarkブログ
【第436回】余力があるときだからこそ、事業継承
どんな会社でも創業者は0から1を作り上げただけあって「パワーが強い人」が多いです。パワーがあるから0から1を作り上げたのか、0から1を作り上げるのには相当大変なので結果としてパワーが付いたのかは分かりませんが、とにかく「パワーが強い人」が多いです。ただ、パワーが強い人は自身が修羅場をくぐってきたからこそ、修羅場をくぐっていない人を見るとどこか「物足りなく感じてしまう」もの。だからこそ創業者がずっと会社を運営していて、そのままポクリ…。という話も珍しくはありません。
ただ、その気持ちも分からないではないのですが、もし事業を継続させていきたいと思われるのであればこそ、「早い段階での事業継承」をオススメしています。
なぜかというと次の代を引き継ぐ人が「失敗出来る」からです。正確には「失敗しても助けてやれる」からです。
2代目、3代目は先代が偉大になればなるほど事業を継承し辛いもの。だからこそ「良いバトン」を渡すために早くから事業を継承しておくのです。そうすることによって継承された側もそうですが、何より継承した側が安心して余生を全う出来るのだと思います。
人間いつかは終わりが来るもの。後の世代のことを考えて早め早めに動いていくことも大切じゃない?
【第435回】「なんか行けそうな気がする」が大切
物事を始める際に必要なことは「なんか行けそうな気がする」という気持ちが意外に大切です。
戦略を組み、ゴールまでのストーリーを考え、「これ行けるな…」と思うことって上手く行きやすいのです。
逆に最初から「どうせうまくいかないでしょ」と思って取り組むことは上手く行くまでにかかる時間が圧倒的に違います。やはりそれは「思いの強さ」なのかもしれません。
どうせやるなら「なんか行けそうな気がする」と思えることを取り組んでいきません?
【第435回】安売りは麻薬
「とにかく買ってもらいたい」という思いから、「値引き」「キャンペーン」といろんな項目を付けて「値下げして売る」会社や営業マンは多数います。ただ、これはとても「危険な行為」です。
理由としては「自力が付かない」「商品のブランドを下げる」「商品に誇りを持てなくなる」といったことに繋がり、益々「売れなくなる」からです。
現在弊社はモノを販売して収益を得る「物販」はしていません。ただ、サラリーマン時代基本私は「値引き」をしませんでした。むしろ「安くして」と言う人になればなるほど「高く提示」していました。私が値引きするタイミングは「何年もリピートしてくださり、頻繁にお伺いしなくても購入し続けてくれる人になったタイミング」です。「新規顧客」にはむしろ高く販売してきました。これは何故かと言うと、「新規顧客」は「手がかかる」という理由からです。当然新規顧客は商品を初めて使うからこそ「問合せ」が多くなります。また、慣れない商品の取扱いに失敗したり、指導する手間も必要なことからどうしても「時間もお金も使う」傾向になります。だからこそ、しっかりお金をお預かりし、その方のサポートが出来るようにしておくのです。
当時新規で商品をご購入いただいた方に高額で販売していた私がそのお客様のためにやっていたことは、そのお客様の集客のお手伝いとしてチラシの作成からポスティング、営業指導などを「無償」でさせていただいていました。ただ、これが出来たのも「費用をたくさんお預かりしているから」なのです。安売りして利益が無い状態では、とてもこんなことをしている時間も余裕もありません。
「お預かりした分、しっかり還元していく」これが商売の基本です。だからこそ、「安売り」はしてはいけないのです。
とある会社では、目先の売上目標を達成するために売上が下がってきたら「キャンペーン」を行っていたのですが、そうすると顧客が「キャンペーンの時しか買わなくなる」という最悪な循環に陥ってしまい売上はもちろんですが利益も大幅減という本末転倒な結果になってしまったと言います。こんな会社はこの会社以外にもたくさんあるのかと思います。
弊社クライアント様に口を酸っぱくしてお伝えしているのは「お客様のことを大切にするのであればしっかり利益を確保する」ということをお伝えしています。
しっかりお預かりするからこそ、お客様が困った際に追加の請求をせずとも助けに行ける、これこそがお客様への恩返しなのです。
「安売りは麻薬」、安売りばかりしていたら心も体も壊していくんじゃない?
【第434回】有能なコンサルタント
先日クライアント様から「気分を悪くすると申し訳ないんですが…」と前置きがあり、詳細をお伺いすると「飛び込みで来た経営コンサルから提案を受けて、そのコンサルの取組みをやっていこうか悩んでいる」とのことでした。おそらくそのクライアント様は私というものがいるにも関わらず他者からの提案を受けるという事は、私がへそを曲げてしまうのではないかと思ってお気遣いいただいたのですが、私のアンサーは「がんがん提案受けて欲しい」とお伝えさせていただきました。理由としては、私自身「一神教」ではないし、「成功の方法」は無限にあるし、私はその成功の方法を無限に知っている訳ではないのです。そして、なにより私のゴールは「クライアント様の成功」です。その為になることであれば猫の手も借りたいというのが本音のところです。だからこそ、そのコンサルの方からどんどん提案を受けて欲しいとお伝えしたのですが、その提案内容を聞いて「やっぱり辞めといたら?」とお伝えさせていただきました。
理由としては月々のコンサル料が高額であること、成功事例で出してきた他社事例が何年か前でここ最近の成功事例を案内していないこと、そして何より「飛び込み」で提案してきたこと。
人間不思議なものでお金を支払うと「やった気持ち」になってしまいます。それも高額であれば高額な分、その気持ちは大きくなってしまいがちです。また、成功事例で何年か前の情報を出してくるという事は、それだけ「ここ最近成功事例がない」ということです。そして一番の問題は「飛び込み」です。優秀なコンサルになればなるほど「成果を出し続けます」。成果を出し続ければどうなるか?顧客が離れなくなるのです。そうなるとどうなるか?そのコンサル自体が口コミやらリピーターから求められる存在になり当然ながら「忙しくなる」のです。なので、有能なコンサルになればなるほど、「飛び込みをしている時間がない」のです。
株式会社BENchmarkもカテゴライズとしては「コンサル業」です。自身でもこの仕事をやる前は「ある程度成功したらみんな卒業していくのかな、だいたい2年くらいでクライアントが入れ替わっていくのかな」と思っていたのですが、とんでもない。有難いことですが成果が出れば出るほどみなさんありとあらゆる手を使って顧問契約を継続してくださいます。そしてそうなると、やはり口コミや紹介でどんどん会う人の数も増えてきます。ただ、コンサル業は難しいもので「私の提案を私意外が簡単に出来ない」という難点もあるので「人を増やすて事業を拡げていく」ということがやりづらい職種でもあります。だからこそ現状弊社でも新規顧問依頼に関しては半年~1年程待っていただいています。とても飛び込みをしている時間がないのです。
その旨を前述したクライアント様にお伝えさせていただくと「確かに、やっぱりやめておこう」という話になるのです。人間はずっと「不安を抱える動物」です。だからこそうまい話があればすがりたくなってくるもの。それも苦しければ苦しいほどすがりたくなるもの。だからこそ、そんな時こそ冷静に、客観的に、俯瞰して物事をみていくことが必要なのかもしれません。
うまい話ってそんなにないんじゃない?
【第433回】報告・連絡・相談
社会人になって一番最初に教えられる「報・連・相」。
だいたいどの会社でも「出来ない人」ばかりです。「日報を書きなさい」と言っても出来ない、「連絡しなさい」と言われても出来ない、「事前に相談しなさい」と言われても出来ない。なぜ出来ないのか?答えはシンプルで「面倒だから」が勝ってしまっているからです。そして、それ以上に「報・連・相」をすることによって、社内ではもちろんのこと、社外でも物事が円滑に進むことが分かっていないケースが非常に多いからです。日報はなぜ取り組むのか?一日の自分の動きを客観的に見直し、より良い成果が出るように改善する機会であり、お客様との商談の証拠になり、メモになり、次回の商談の際に活かせる情報になります。連絡はなぜ必要なのか?今起こっていることを関係者各位に素早く伝えることで、周りも事前準備・事前対策が出来るため物事がスムーズに進みます。相談はなぜ必要か?自分より能力の高い人に相談することによって、自分とは違った解決策を見いだせる、もしくは第三者から客観的に物事を見てもらった上でアドヴァイスをもらえるので、こちらも物事が非常に潤滑に進めることが出来る。
「やらないといけないからやる」ではなく、「より良い方向に進むためにやる」。これが分かっているのとそうでないのとでは、取り組む姿勢が変わってきます。なので、部下がいらっしゃる方には、このことを細かく丁寧に教えてあげる必要があるのです。だって社内で出来ないことが社外で上手に出来る訳ないでしょう?
特にビジネスの世界で自分からどんどん「報・連・相」が出来る人は信頼されどんどん新しいチャンスに恵まれます。逆にこれが出来ない人だと、少なくとも私は信頼出来ません。
信頼出来ない人はどうするかって?何も言わずにフェイドアウトじゃない?