BENchmarkブログ

2022-10-29 18:18:00

【第466回】回収も仕事

営業は「売ることが仕事」です。「売ること」とは商品を提供し「お金をお預かりする」までが「売る」ということです。商品を提供してお金を回収できないという事は売っているんじゃなくて、「会社に損害を与えた」ということになります。商品を提供してもお金をもらえない?どゆこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、特に法人営業の場合は、相手の「支払日」というものに合わせて取引をする場合があります。一ヶ月間の売上をまとめて支払日にお支払いいただく。だからこそ、まとまって購入いただいたにも関わらず支払ってもらえないということは、それだけダメージも大きいということです。幸い私はサラリーマン時代「未回収」を経験したことはありません。だって、「未回収にならないようにかなり慎重に取引を進めてきた」からです。

「未回収」ならどうなるか?「取り立て」に行かなければいけません。当然未払いをしちゃう会社は経営的に大変な状態です。いろんな取引先に支払が出来ない状態なので、催促の電話も鳴りやみません。そうなると電話にも出なくなり、音信不通になります。そうなるとどうなるか?その取引先の会社に行き、それでも会えなければ自宅まで行って催促する、そこまでしてお金を回収するのです。これが商売の怖いところです。

だからこそ取引をする際は「取引をしても良い相手」なのかを見極める必要があります。ここを見誤ってしまう営業マンが、まぁ大勢います。当然最初から「うちは資金繰りが大変だから未払いしちゃうかも」なんて言って取引を始める会社は皆無です。質の悪いことに、そういった会社になればなるほど「隠すのが上手い」「嘘を付くのが上手い」傾向にあります。

世の営業マンのみなさん、スリルがありますねぇ!このスリルも営業の醍醐味です。気を付けるべきポイントはどこかのタイミングでご案内しますが、自分なりの「見極めポイント」を持っておいてもいいんじゃない?

2022-10-27 18:18:00

【第465回】高専での講師依頼

有難いことに、ひょんなことから「高専」で講師のお仕事をさせていただくことになりました。

これはとてもミラクルなご縁で、私のクライアント様がその高専卒業生で、その恩師が在校生のために社会で活躍する卒業生の先輩を招いて定期的に講師をしてもらっているということで、私のお世話になっているクライアント様も在校生の前で講演をした際に、その方が先生に「ベンチマーク射場の話聞かせてあげたらいいんじゃない?」と仰っていただき「射場って誰よ?」「一回会ってみる?」という流れで私をご紹介していただき、高専とは程遠い普通科高校の普通の偏差値(もしくはそれ以下)の私が超絶賢い高専生を前に講師をさせていただくということになりました。

ご依頼いただいた講演のテーマは「マーケティング」でした。せっかくお話しさせていただくならと、学生のみなさんに少しでも興味を持っていただく+タメになるように「マーケティングを就職活動に落とし込んだお話し」をさせていただこうと思って、事前に先生にお話しさせていただいた中で、私の生い立ちの話になりました。

普通科高校の普通の高校生で、行きたい大学が推薦で受からなくて、浪人する気もないのでビビッて絶対合格できる大学を選んで、そこで恩師と出会って、妻と出会って、妻が「将来は専業主婦がやりたい」と言い出したもんだから「稼げる仕事」と思って不動産業界に飛び込んで、気合と根性で年収は上がってものの中々幸せじゃなくて、このままではいかんと転職して人生の恩人と呼べる社長や上司、お客様と出会って、でもそんな社長も亡くなって自分で事業をするしかなくて、みたいな話をしていたら「その話をしてあげてほしい」とまさかのご要望を頂き、当初1日だけの講演の予定が11月と12月の二か月続けての講演になって、実は内心ソワソワしているのですが、一番驚いたことが私の夢ノートに「学生に向けて講演をする」ということを記載していました。

こんな感じで叶うんだ!もう本当にクライアント様、先生に感謝しかありません。自分の夢は自分の手で掴むものと思いがちですが、まさかこのような形で手を掴んで引っ張ってくださる存在に出会えるなんて。私は本当に恵まれています。だからこそ、私自身も誰かの手を掴んで、夢まで引っ張っていける存在になりたいと、改めて思いました。

もしかしたらそれはあなたの手かもしれません。そうなったら結構ドラマチックじゃない?

2022-10-25 18:18:00

【第464回】最近偶然を楽しめていない

今はとても便利な時代になりましたよね。スマホが一人一台あって、分からないことはすぐに調べることが出来て。当然旅行に行くときなんかも事前にオススメのお土産や観光スポットなんかも調べることが出来て「最短」で物事に辿り着きやすくなりました。知らない土地に行ってもナビがあるので「果たして本当にたどり着けるのだろうか?」なんて不安も無く、それはそれでストレスフリーなのですが、その分偶然を楽しめなくなりました。

道に迷って歩き疲れて、休憩がてら入ったカフェの雰囲気が最高だったり、道に迷って近くの人に道を聞いた際に、地元の人しか知らない穴場情報も教えていただけたり。ここぞとばかりに買ったお土産が実は地元のスーパーでも売られていてプレミア感がなく、「お前なんであそこまで行ったのにこれ買ってきたの!?ブヘヘ~!!」みたいに笑いが起きたり。

学生時代だと知らないアーティストのCDをジャケットのデザインだけで購入する「ジャケ買い」をして名曲に出会ったり、驚くほど好みじゃない曲で二度と聴かなかったり。

実は一見「無駄」と思われた時間や体験が、人生においてとても大切な出来事になったり。大失敗をしたからこそ、危機管理能力が大幅に成長したり。

忙しい毎日だからこそ私自身「最短コースを全速力」で選んでしまいがちですが、時には「人生を全力で遠回りする」ことも必要かもしれません。

今週どっかでちょっとした勇気を持って「偶然」と出会ってみてもいいんじゃない?

2022-10-23 18:18:00

【第463回】ちゃんと嫌われてます?

基本人は「人から嫌われたくない」というもの。

ただ、「全員から好かれる」ということは、実はとても大変なことなのです。正直私は「嫌われたい」です。細かく言えば「嫌な奴からはしっかり嫌われたい」ということです。

あなたの周りにも嫌な人、迷惑な人の一人や二人はいるのではないでしょうか?卑しい人、情報操作をする人、マウントを取ってくる人、意地悪な人、性格の悪い人は周りにいて当然です。そんな人に好かれてみてください。ゾッとしません?あなたが「あいつ本当に嫌な奴だわぁ」と思う人は、あなただけではなく、だいたい周りの人にも同じように意地悪をしているので、周りの人からも疎まれます。そんな人に「あいつは最高だ!」なんて言われたらどうです?超絶あなたのイメージが悪くなりません?

私もそうです。「こいつ人間じゃねぇな!」と思う人に「射場最高!」なんて言われた日には、私にとってはそれが一番の営業妨害です。だからしっかり嫌ってもらいたいのです。嫌な人とは付き合わなくていいんですから。付き合わないどころか、相手から嫌ってもらって、勝手に距離をとってもらったほうがよっぽど楽なんですから。

だから「嫌われたくない」と思って気を遣い過ぎる必要はないんです。きっとあなたのことを「大好き」と思ってくれる人もいるはずです。もし今現在そんな人はいない!というのであれば、せめてあなた自身があなたのことを好いてあげてもいいんじゃない?一番あなたのことを見ている人なんだから。

2022-10-21 18:18:00

【第462回】無策で事業規模を拡大していくことは愚の骨頂

「売上を上げたい」「会社の規模を大きくしたい」、たくさんの経営者から相談を受けますが、実はこれってそんなに難しくないのです。物事を大きくするのは案外簡単で、やり方のノウハウもちょっとその気になればいくらでも手に入ります。また、経営コンサルタントからしたら「目標が単純」なので、コンサルしやすい内容にもなります。また、経営者自身も売上さえ伸ばしていたら周りからちやほやされるし、色んな人がヨイショしてくれるので売上・規模を伸ばしていくことを目標とすると「考えなくていい」ので楽なのかもしれません。

ただ、ここが大きな落とし穴。物事を大きくすることは簡単ですが一度大きくしてしまったものを維持すること、もしくは小さくすることは非常に難しいのです。これを知らない人はたくさんいますが、知っているけれど教えない人も案外多くいます。なぜ教えないのか?それは自分の商売にならないからです。

弊社もコンサルティングとして当然経営指南もしていきます。売上が少ないところは目標売上を達成出来るよう戦略を提案し、一緒に頑張って成果に繋げていくのですが、「必要以上に売上を増やすこと」は決して提案しません。なぜならクライアント様が不幸になることを知っているからです。

私のお世話になった方で、当時売上1億ほどだったのが短期間で20億ほどの企業に成長された方がいらっしゃいます。ただ、その方と久しぶりにお会いしたのですが、全然楽しそうじゃないんです。理由を聞くと、「ここまでの規模になると、自分でコントロール出来ない、止められない」とのことでした。

この「自分でコントロール出来ない」というのは非常に大きなストレスです。本来我々は売上を稼ぐために生きているのではありません。幸せになるために生きているのです。自分で始めた事業が自分を苦しめるなんてことはナンセンスなのです。だからこそ、自身の「腹八分目」を理解した上で事業を進めていかないと、周りから金づるにされて困ったときにポイっとされるのが目に見えているんじゃない?