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2022-06-21 18:18:00

【第403回】Like a じっくりコトコト煮込む

皆さん成果は早く出したいものですよね。ただ、マーケティングにおいて「早く成果を出すこと」は必ずしも良いことではありません。物事は面白く出来ていて、企業でも商品でも幼年期、成長期、成熟期、衰退期があります。そしてよく言われているのは成長期までにかかった時間と同じ時間をかけて企業も商品も衰退していくという話があります。例えば「ヒットするまでに10年かかった商品はヒットしてから10年かけて徐々に衰退していく」ということです。これは一発屋芸人でも同じことが言えます。一発ドカン!と当たった芸人さんが次の年から全くTVに映らなくなることはよくありますよね?これはヒットするまでに時間がかからなかったからこそ、衰退までも早いということです。ただ個人的には一発当てただけでも十分すごいと思いますが…。

だからこそ、株式会社BENchmarkも実はそうした観点からしたらちょっと危険なのです。幼年期から成長期までがあまりにも早すぎるのです。これは偏にクライアント様、支えて下さっている皆さんのお陰なのですが、マーケティングからしたらあまりよろしくないので新たにベンチマークWEBや工務店ひとりでできるもんを立ち上げたのも正直なところです、

その点から行くと、過去のジャニーズのマーケテイングは天才だと思います。

まず所属するタレントたちを「ジャニーズJr.」としてバックダンサーや「その他大勢」として露出していく。その後「グループを組ませる」。最終的には「ソロ」として活躍させていく。一つの「商品」(※ここでは失礼ながらタレントさんを商品と記載します)に対して売り出すまでの時間を長くとっているからこそ、しっかりブランディングが出来てより永く商品が愛され長く利益を捻出出来る。

先日、現在12歳小学校6年生の長男に「お前の思うカッコイイタレントって誰よ?」と聞いたところ、「キムタクさんかなぁ」と答えたことに対して非常に驚きました。これは木村拓哉さんの努力の賜物はもちろんのことですが、小学校6年生にカッコイイタレント=キムタクと言わせるほどの認知度・ブランド力を持たせているジャニーズ事務所はやはりマーケティングの天才だなと思いました。

地域密着の中小企業であれば「永く商売を続けたい」ものですよね?であれば成果を早く出すことも大切ですが、時には「じっくりコトコト煮込むように」商売を育てていってもいいのかもしれません。

目指すはあなたの業界の中の「キムタク」の地位じゃない?