BENchmarkブログ

2025-05-19 18:18:00

【第935回】SNS上でどれだけバスっても成果に繋がらないと意味なし

昔は「野立て看板」や「新聞折込チラシ」が広報における有力な方法とされていて、その後フリーペーパーやらポスティングやら形を変えて紙媒体は活用されてきたものの、今ではホームページやSNSが主流になってきてどんどん広報のやり方も進化しているのですが、ホームページやSNSは「数値化されやすい」ことから更に活用の幅を広げています。チラシと違って、どれだけの人に見られているのか?どのエリアで何時に見られているのか?男性・女性の比率はどうか?そのうち興味を示してくれている人はどれだけいるのか?など分析しやすいのですが、表面的な数字だけを見て活用している人も多くいます。ほとんどの人がそうかもしれません。「何人に見られた」「何人にいいねしてもらえた」だけを見て広報をしていると要注意です。SNS上でどれだけバズっても成果に繋がらなければ全く意味がありません。SNS上で「1万人に見てもらえたんです!」と言われても「その1万人はどのエリアの人で、年齢層はいくつの人で、男性・女性どちらが多くて、あなたのターゲットとしている人はどれだけ見てくれていますか?」とお伺いすると大体の人が「きょとん」です。「集客」と「集人」は違うのです。とある企業の方から「とにかくなんでもいいので人を集めたい」と相談された際にわたしがお伝えしたのは「じゃあ卵でも無料で配れば?」です。ただその後続けてお伝えしたことは「でもそんなことやっても物乞いだけ集まって肝心の商売には繋がらないのでお金を無駄づかいするだけでしょうけどね」ということです。結果「どうしたら「お客様になり得る人」が集まってくれるのか?」を真剣に考えてくれるきっかけになりました。SNSは麻薬のようなもので、自己顕示欲や承認欲求が短期的かつ表面的には満たされるかもしれませんが、内容は激薄です。よく「わたしは海外で100万人のフォロワーを有するインフルエンサーです」と言って自身のアカウントをドヤる人がTVに出ていますが、大体の人からすると「お前誰?」なのです。わたしもSNSマーケティング戦略の実験のために1年だけインスタアカウントを立上げ運用したことがあります。わずか半年で6千人を超えるフォロワーを獲得しましたが、わたしのことを本当に知っている人、興味を持っている人はそのうちの何人いるのか?実際に会って話した人はそのうちの何人いるのか?と問われればほぼほぼ0です。今のマーケティング戦略でSNSは必要不可欠かもしれませんが、それに踊らされてしまっては人生がもったいない。どこの誰かも分からないフォロワーより、目の前の人の笑顔を一つでも増やすほうがよっぽど価値があるんじゃない?