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【第427回】執着を捨てると
人間不思議なもので「大切なものが自分を苦しめること」が多々あります。
何かを買ったらそれを守らないといけない、お金を稼いだらそれを守らないといけない、手に入れた地位や名声を決して離さないよう執着する。これほど滑稽なものはありません。
新卒で入社した会社はアパートを販売する会社でした。顧客のほとんどは「地主」です。先祖代々守ってきた土地を自分も守らないといけない、先祖が残した資産を自分の代で使い切ってしまってはいけない。ただ莫大な相続税はかかる。だからこそ相続対策として1億以上の借金をし節税対策+先祖からの土地を守る。そういった理由で土地活用をする人がほとんどでした。
ただ、ご先祖様はなぜ土地や資産を残したのでしょう?それは後の代に「幸せになってもらう」からではないでしょうか?自分の作った資産がその先の祖先を苦しめるのであれば、成仏したくてもしきれません。
仮に私の作った資産でかわいい子供たちや孫たちが苦しんでいたり頭を悩ましていたら、草葉の陰から「さっさと処分しろ!楽になれ!!!」と言っていることでしょう。
人間生まれてきたときは裸一貫で何も持っていません。そして死ぬときも何ももっていけないのです。
以前読んだ論文で、アメリカの資産家は、生前沢山働いて貯金していたにも関わらず、その貯金の80%以上を使い切らず亡くなっていくという記事を目にしました。もうナンセンス!!
人生は「貯金をするため」に与えられているのではないのです。「幸せになるため」に与えられているのです。
預金残高が増えれば、資産が増えれば「安心」や「自信」が手に入るかもしれません。でも、愛する人との時間、心が躍る体験は貯金通帳を見ているだけでは体験できないのです。
死後の世界があるのだとしたら、持っていけるものは「心」のみです。死後の世界が無くても、死ぬときパンツ一枚でもはいていたら勝ち組なのです。
だって生まれたときは何も持っていなかったのですから。
もうすぐお盆。ご先祖様が「良い人生送ってるね」と言える生き方してますか?
【第422回】In the end, everything is a gag
最近有難いことではあるのですが、弊社への顧問依頼が増えています。エリア・業種問わずお問合せをいただいているのですが、これは本当に有難いことなのですが、個人的には正直「う~む」と思っています。何故なら私のような仕事は本来「問い合わせが増えてはいけない」ものだと思っています。何故なら、私のような業種に問合せが殺到するということは、それだけ「景気が悪い」ということだからです。現に私の住む三重県でも6月7月に「まさかあそこが??」と思う会社が倒産しました。それも3件も。10年程前は地域の「顔役」のような会社で、結構ブイブイいわしていた会社です。
直接の取引は無かったものの、やはり知っている会社が倒産することはとても寂しい気持ちになります。
キレイごとかもしれませんが、「みんなが豊かになる状態」が良いに決まっているのです。
ただ、今後中小企業の倒産は加速していきます。コロナ融資の返済も始まり、いよいよ待った無しの状態になります。
ただ、生意気ながら言えることは「命さえあれば、生きてさえいればなんとかなる」ということです。
今が人生の一番底だと思うこともあるかもしれません。思うように成果が出ずに追い詰められてしまっているかもしれません。ただお伝えしたいことは「最期は全てギャグになる」ということです。
かの有名な喜劇王チャーリー・チャップリンの言葉でこんな言葉があります。
In the end,everything is a gag
辛かったことも、最期は全てギャグになる。
ギャグになるんですよ、辛いことがヘビーになるほどギャグになるんです。
ギャグになる前に自ら終わりを決めなくてもいいんです。
誰に宛てて書いている訳でもないのですが、現在追い込まれている全ての方へ。
そんなに追い詰められなくていいんじゃない?
【第419回】何ごっこしたい?
先日妻と話していたときにふと「今回の人生はどんな仕事してみたい?」という話題になりました。
妻は「パン屋さん」「看護学校の先生」などなど色々話している中で、私はというと、もう既にかなりの種類の仕事をさせて頂けていることに気付きました。
前職のころから営業、宣伝、広告作成、広報、営業ツール作成、写真撮影、商品企画、商品販売、や仕事がら塗料や塗り壁を販売していた兼ね合いから塗装、左官もやらせていただき、上司、部下という立場も体験させていただきました。起業してからは前職からのスキルをフル活用しながら経営、インスタグラマー、講師、司会などなどこうして考えるとあり得ないほど多くの経験をさせていただいているんだなぁと思いました。
時代も変わって、一つの会社に一生涯勤める、一つの業種を極めるというスタイルはもうほぼ崩壊しています。それは逆に「より自由になってきた」ということです。だからこそ、限られた人生だからこそ「やってみたい仕事」をどんどんチャレンジしてみてもいいかもしれません。
今回の人生で私がやってみたいことは「異業種の営業」です。車とか良いですね。今まで自分が取り扱っていないものを販売してみたいなぁと最近強く思います。自分の営業スキルがどこまで通用するのかどこかのタイミングで試してみたいなと思います。50歳くらいを過ぎたら1年くらい車のディーラーで働くのも有かなと思っています。
言い換えるならば仕事は小さい頃の「ごっこ遊び」の感覚になっているかもしれません。
今年はこの仕事を楽しんでみよう!来年はこの仕事も体験してみよう!
仕事の基本が出来るようになったら、どんな職種でも楽しめるのかもしれません。
あなたはどんな「ごっこ遊び」をしますか?ラーメン屋?アパレル?思い切って資格を獲得するのもひとつ。
「食べていく為」「お金の為」に仕事をしていく人がほとんどの中で「楽しむために仕事をする」という価値観があってもいいんじゃない?
【第409回】死に方は選べないから
とあるクライアント様とお話ししている中で、非常にカッコイイお言葉を頂きました。
なんかしらの会話の中で、「人生は有限で、だからこそ今を全力で頑張っていきたい」的なことを私がお話しさせていただいた後に「死に方は選べないから俺たちはしっかり生き方を選んでこーな!」と仰られて、思わず「かっこぃぃ~!!」と激しく思いました。こういった粋な言葉をサラッと言えるからこそ、このクライアント様は成功していらっしゃるんだなぁと思いました。ロマンがある人って素敵ですね!
ただ、この方が仰るように「死に方」は選べません。だからこそ、少しでも選べるのであれば自分の人生、ガンガン選んでいこうじゃないですか!とりあえず私はしばらくお酒を控えます。これも立派な選択の一つじゃない?
【第408回】恩師がいるのは有難い
法人成りした際に、報告とお礼を兼ねて大学時代の恩師と5,6年振りにお会いさせていただき会食した際に、非常に驚いたことが「先生が痩せている」という事でした。ただ、これは「やつれている」ということではなく「健康的に痩せている」ということです。当時先生はガチンコの糖尿病で、薬もビールで流し込むやんちゃぶりでした。ただ、ここ何年かはテレビのお仕事をしていることもあってか、スーツもビシっと着こなし、70歳を越えているにも関わらず非常にカッコイイ姿に「自分の思っている70代とは違う」と戸惑っていると、なんと毎日1時間半ウォーキングしているとのこと。
「すごいですねぇ~!」と終始そのストイックさに感心していると、「お前も健康には気を付けろよ、お前の健康を管理してやれるのはお前だけなんだから」と言う言葉に背筋が伸びました。
有難いことに毎日妻は私の健康を気遣った料理を作ってくれている。部屋の掃除も行き届いていていつも気持ちの良い空間で生活させてくれている。クライアント様との関係もストレスもなく、それどころかいつも感動を与えてくれている。にも関わらず私が暴飲暴食不摂生をしてしまっては、結局心も体も壊してしまうのは私の責任ですもんね。
しかも私一人で責任を終えるのであればまだ良しとしても、そうはいかないのが病気の厄介なところです。改めて健康の大切さ、「自分を大切にしてやれるのは自分」だという当たり前のことに気付かせていただく良いきっかけを与えていただきました。
また、先生の凄いところは今でも「自身の力をもって本気で世界を良くしたい」と情熱を燃やしている姿にも感動しました。
よく考えれば、今の私の考え方や理念は学生時代先生によって基盤をつくっていただいていたことも思い出させてくださいました。
まだまだ半人前以下の教え子に対して情熱と愛情を持って接してくださる先生。恩師に恵まれた良い人生だとつくづく思いました。
あなたには恩師と呼べる人はいますか?