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【第659回】幸せな人は幸せアピールをしない
SNSなどで誰しもが自分を簡単に世の中に発信することが出来るようになりました。芸能事務所に所属しなくても数多くの人に認知してもらえる。「いいね」や「フォロワー」といった成果が如実に数字で見られることも、承認欲求の高い人からしたらたまらないのでしょう。私はマーケティング調査も兼ねてSNSはやっているものの、そこでは名前を出さずにあくまで「裏アカウント」として素性を出さずにやっています。正確にはやっていました。マーケティングの知識があると、ある程度やると傾向と対策が分かることと、日々クライアント様のSNSを分析していると自身でやらなくても最新の傾向が分かるので自分でする必要がなくなったからです。クライアント様とミーティングしている中でSNSを見て「あそこの会社は調子が良さそうだ」「うちもあの会社のように楽しそうにやりたい」ということをたまに言われることがあるのですが、ある程度経営を分かっていると、わざわざ決算書を見なくても社員数、売上規模、回転率を見ると本当に成果が出ているか、上っ面かは容易に分かるものです。だからこそ分かるのですが、「SNS等で基本幸せそうに発信している人ほど満たされていない」のです。本当に幸せな人はわざわざ幸せアピールはしないのです。本当に成果が出ている人はわざわざ成果をひけらかしたりしないのです。本当のお金持ちが意外に質素倹約な生活をしているように、物事の本質は表面的には見えないもの。「いちばん大切なことは目には見えない」byキツネ。今こそ改めてアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ作、星の王子様を読んだ方がいいんじゃない?
【第655回】儲けられない人の共通点
今まで様々な人と出会ってきましたが、善人・悪人はさておきビジネスシーンで「儲けられない人」に見受けられる共通点の一つとして「儲け話ばかり考えている」という点が見受けられました。会うたびに「これは儲かると思うんだけどどう?」や「これ絶対儲かるから一緒にやらない?」など、こちらはその度にお断りするのですが、儲け話を話す人になればなるほど儲かっていない、むしろどんどん悪い状況に陥っているように見受けられます。この原因としてはゴールがどこまでいっても「お金」だからではないでしょうか?お金は勝手に湧き出てくるものではありません。まっとうな商売であればあるほど、人様に喜んでいただき、その対価としてお金が発生するという流れから考えて「人様に喜んでいただく」ということがキーになってくるにも関わらず、お金をゴールにしてしまうと「人」が見えなくなってしまうので、商売で大切な人に喜んでもらうことに無頓着になってしまうのでより人様から縁遠くなってしまい結果「円遠く」なってしまうのでしょう。そもそも会うたびに「お金お金」言っている人は一緒にいて楽しくも心地良くもないですもんね。お金の話をするくらいならギャグの一つ二つ仕込んでおいた方がよっぽど人生豊かになりそうじゃない?
【第650回】助けがいのある人になれているか
「有り難いこと」は読んで字のごとく「なかなか無いこと」にも関わらず人間はポンコツなので有難い環境や関係でも次第に慣れが発生してくると「有り難い」ということを忘れがちになってしまうのも。これは家庭でも言えることで、最初は料理や洗濯、家事をしてくれている妻のことを「有り難いなぁ」と思っていてもそれが毎日続くと次第に有難くなくなってしまい「普通」と勘違いして、結果いつの間にか熟年離婚というケースも少なくありません。人にもよりますが離婚は簡単なものではありません。何故なら法的な契約だからです。では、取引業者はどうでしょう?取引にあたって法的な縛りはそこまで重くなく、お互い相手が気に入らなければいつ切っても切られても罰則がないのが普通です。そんな綱渡りの状態でのお付き合いにも関わらず「買ってやってる感」を出してしまったり、愛想が悪かったらすぐさま相手から見限られてしまいます。先日とあるクライアント様で、私とのミーティング中に営業の電話が鳴ったときのことです。それまでニコニコしていたそのクライアント様が「売込の電話」と分かるやいなや「今打合せ中なんですけど!忙しいからかけてくるな!!!」と言って電話を切る姿を見て、私が「大変ですね」とお伝えすると「そうなんですよぉ」と言ってきたのですが、私が「大変ですね」と言ったのは電話をかけてきた相手のこと。せっかっく勇気を出して電話して、要件を伝える前に怒られて雑に電話を切られる。「なぜ俺がこんな思いをしないといけないんだ!」と人間だったら嫌な思いをします。その旨をそのクライアント様に私がお伝えしたところ、最初ポカーンとしていたので「そんなんやってると、誰からも良いサービスを提供してもらえませんよ?現にわたしは今のあなたの立ち振る舞いを見てあなたのことを軽蔑しています。なんなら顧問契約を解除します。」というところまでお伝えさせていただきました。弊社の業務委託書には「お互いのブランド価値を下げる場合は直ちに契約解除できるものとする」という項目を明記しています。人に優しくない人とお付き合いしていると、こちらも同類になってしまいます。電話を雑に切られた相手からしたら、一緒にいる私も同類で同罪です。ひとしきりお伝えさせていただいた上で、そのクライアント様は「配慮が足りていませんでした、申し訳ない」に加えて「今後気を付けていきますが、また私の悪い癖が出たらご指導ください」と年下の私に頭を下げてくださったのです。ここがこの人の素敵なところ。100%良い人もいなければ100%悪い人もいないのですが、大切なことは「助けがいのある人になれているか」ということ。助けがいのある人とは、いつも感謝し、人に敬意を払い、常に謙虚な姿勢で自分の成功は人様のお陰、自分の失敗は自身の実力不足と真摯に受け止められる方なのです。実際わたしもまだまだです。ただ、私には最高のお手本がいます。それは妻です。見返りを求めるわけでもなく、常に人に愛情を持って接し、自身の成功よりも、先に相手の幸せのために尽力する。教科書のような人です。こんな人が一番近くにいてくれているからこそ、私は誰よりも学ばないといけないと本気で思っています。
【第645回】大好きなパイセン
先日東京のクライアント様とのミーティングをしての帰路、ついつい昔のことを思い出しました。私はサラリーマン時代、普段は名古屋で働いていたのですが、月の始めと中間に東京オフィスと大阪本社での会議に参加していました。その際に、普段会わない先輩とお会いするのですが、それが楽しくて楽しくてそれを目当てに会議に参加しているくらいでした。私をいつも弟のように可愛がってくださった先輩は東京で在籍していたのですが、いつも会議終わりに呑みに行き、散々私の悩みを聞いてくださり最後には「一緒に会社を盛り上げていこうぜ」と良い方向に導いてくださいました。後輩であるにも関わらず成果を出している私のことを敬意を持って携わってくださり、時に私が天狗になり傲慢なところが出てくると先輩としてしっかり叱ってくださり、独立した後も毎年の年賀状で「いつもブログ見てるよ」と温かい言葉を添えてくださり、私の中では恩人であり、カッコいい先輩であり、お兄ちゃんのような存在です。会議が終わって呑みに行き、新幹線も隣の席でいつの間にかキヨスクでビールを買ってくださっていて、「まぁ射場、呑めよ」とビールを差し出してくださり。私は先輩に与えてもらいっぱなしで卒業しました。「こんなカッコいい先輩になりたいな」「こんな粋な大人になりたいな」と、私の道しるべになってくださった方です。またお会いしたいな、また一緒にお仕事をさせていただけたらどんなに幸せだろう、そう思っても現実はなかなか難しいものです。だってお互い忙しいもの。今上司や先輩がいらっしゃる方、その環境はとても「有り難い環境」です。「有り難い」とは「有り得ない」ということです。時には口うるさく聞こえるかもしれません、煩わしく感じるかもしれません。ただ、10年後、20年後必ず「あの人にもっと感謝を伝えたい」と思うときがくるはずです。その際に感謝を伝えられる環境であればそれに越したことはないのですが、中々そうはいかないもの。今の当たり前がいつか当たり前でなくなる前に恩を授けていただいた方には感謝を十二分に伝えていても損することはないんじゃない?
【第643回】来年もあるって保証はないんだぜ?
皆さん仕事においても人生においても「計画」は立てていらっしゃるでしょうか?短期計画、中期計画、長期計画。私自身も株式会社BENchmarkの短期、中期、長期計画は15年先まで立てているのですが、一つ注意していることは「不測の事態でいつ終わっても大丈夫な計画」にしています。仮に私が病気や事故で亡くなったら、家族の介護などで働けなくなったら、そんなときでも取引先に迷惑をかけず、残された家族が金銭的に苦労をしないように準備万端です。よく計画を立てる際に「それは来年から着手しようかな…」と、計画というよりはただの「後回し」にしたいだけの人とお話しする際にお伝えさせていただくことは「来年があったらいいですけどね」ということ。来年も五体満足でいれたらいいですけどね、来年も会社が存続していたらいいですけどね、来年も生きていられればいいですけどね。「後でやろうは馬鹿野郎」という言葉があるくらいで、馬鹿野郎とまでは言いませんが「明日もある」「来年もある」「10年後もある」と当たり前に思っていると、人生を無駄遣いしちゃいがちになりそうです。大切なことは明日あるのか、10年後があるのかはわからないけれど、「今」をしっかり丁寧に生きるということ。その積み重ねが未来の自分を作るのです。一日腕立て10回でも毎日やったら3650回。一日¥100課金したら¥36,500。それを10年続けたら¥365,000。未来があるかどうかは分からないけれど、少なくとも「今」を大切にすることが豊かな人生を作る第一歩なんじゃない?