BENchmarkブログ
【第606回】大きくしてきたところが苦しくなる時代
「2024年問題」という言葉を聞かれたことはありますか?2024年問題とは2024年4月1日から働き方改革関連法により、ドライバーや建設業といった長時間労働になりがちな職種が影響を受けることが予測されているのですが、簡単に言うと時間外労働時間の上限規制が設けられることによって発生する問題のことです。特に運送ドライバーは大きな影響を受けることが考えられます。「ドライバーとわたし全く関係ないんですけど」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、ドライバーの労働時間が減るため、企業の売り上げ減、運賃アップなどさまざまな影響が考えられるのです。今まで「薄利多売で量を売って経営をしてきた会社」にとっては死活問題です。一日に出荷できる数が100だったものが50になったら?当然利益も半分です。ただ、100出荷するための人材や設備を整えていた会社は大変です。早急なリストラを進めていかないといけません。コロナウィルスが流行してから「大きい会社が苦戦する」という傾向が色濃くなってきたのですが、益々拍車がかかりそうです。仕事柄これから就職活動を控えている学生の相談を受けることがあるのですが、「大きい会社は安心」という親からの刷り込みをされている学生も少なくないのですが、今後この考えも一新されます。個人的にはより「個の能力」が試される時代なので、楽しみでしょうがないのですが、「大きい会社に入ったから」とあぐらをかいているぶら下がり社員にとっては地獄の始まりです。今後起こるこの問題に、今から準備を進めるのか、なんとかなるとポケ~っとしているのか、ウクライナ問題も含め今後ますます厳しい時代になることは容易に想像できます。備えすぎて損することはないんじゃない?
【第605回】新規よりも
売上が苦しくなってくると「新規開拓」に力を入れる会社がほとんどです。ただ、苦しい時は必ず苦しい理由があります。逆に苦しんでいない人や会社は、自身が新規開拓を頑張らなくても「勝手に」新規がどんどん集まってきます。苦しんでいる会社は既存のお客様や今お取引のある業者さんを大切にしないどころか、無下にしている場合がほとんどです。逆に成果が出続けている会社や人は既存のお客様や身の回りの人をとても大切にしています。弊社は「ハートはキレイだけど経営に困っていらっしゃる方」に限定して顧問契約を結ばせていただいております。(ただ現状は新規の顧問契約に関しては2年先まで待っていただく必要があります)経営に苦戦していらっしゃる会社に入って私が一番最初にすることは「新規はちょっと置いておいて、既存のお客様や今周りにいる人を大切にしていこうぜ」ということです。するとどうなるか?業績がグンと上がります。そしてその状態で新規の方とお会いすると成約率がググんと上がります。いつの時代でも人間の本質は変わりません。大切にしてくれる人を大切にします。与えてもらう前にまずは与える。好きになってほしいのであればまずは自分から好きになる。そうするとあなたを取り巻く環境が一変します。騙されたと思って試してみてもいいんじゃない?
【第604回】お客様の前でそれ言える?
好き嫌いが激しい私です。とくに人付き合いにおいては非常に分かりやすく好き嫌いさせていただき好きな人とだけ携わらせていただいているのですが、嫌いな人の共通点として「人を人として見ていない人」という点があります。例えば「あの人はお金持ってるから」「あの人は人脈広いから」というように、相手をお金として見ている人は大の苦手で、この言葉が出た瞬間に軽蔑してフェイドアウトするようにしているのですが、こういった人に限って相手の前で媚びを売るのでその姿に「ダセィ」と思ってより軽蔑するのですが、大切なことは「お客様の前でそれ言える?」ということです。たまにお客様がいないところでお客様のことを呼び捨てで呼んでいる人がいるのですが、これも私にとっては完全にアウト。「〇〇様」「〇〇さん」と相手に敬意を持てない人が相手から選んでもらえる可能性は非常に低いのです。もし、現状あなたが成果がでていないのであれば自身の日々の立ち振る舞いを見返してみてください。結構失礼なことやらかしちゃってると思います。ただ、そこを改善することはきっとできるはず。結局自分の敵は自分じゃない?
【第603回】「おまけ」をしたとき
みなさん商売していると時には「おまけ」をするときがあるかと思います。ちょっとした値引やおまけで商品をプレゼントするときが、経営や営業をやっていたら何度もあるかと思います。ただ、その時の注意点は「おまけ」をするのは良いのですが、「おまけをしたことを相手が分かる状態」にしないといけません。私もおまけをするときがあります。弊社の経営理念が「クライアント様の負担にならない金額設定」を掲げているので、たまに顧問料+写真撮影+営業フォロー+と色々オプションを付けていくと結構な金額になるときがあります。ただ、それでも通常のコンサル会社や撮影会社よりも低価格に抑えることが出来るのですが、それでも少しでも負担を減らそうと考え請求の一部をサービスする場合があります。ただ、その際はきっちり「何をいくら値引いているか」を明確に提示しています。理由としては「値引したことを相手に分かってもらうため」です。世の多くの経営者や営業マンがこれをしません。それによって、値引された相手はそれに気づかず感謝されません。おまけをしている側は身を削っているので相手にやったことは覚えています。ただ、相手から感謝されなければお互いが良い気持ちで付き合っていけません。恩着せがましく感じるかもしれませんが、あなたが身を削ったのであれば、しっかり相手にもそのことを知ってもらうことが感謝や敬意、信頼に繋がっていくのです。「良い顔しよう」とばかり考えてあまりにカッコつけすぎると、自分にとっても相手にとっても良いことないんじゃない?
【第602回】脱依存症
やめたくても中々辞められない、いつもの癖でついついやってしまう、これを「依存」と呼びその状態にいることを「依存症」と言います。商売でもこの「依存症」の方はたくさんいらっしゃいます。なかなか成果が出ないのにも関わらず同じことを繰り返し続けている、成果が出ないにも関わらず変わることを恐れて結局今までと同じものに固執してしまう、これは立派な依存症です。例えばHPがそうです。HP業者は莫大な金額のHP作成費を請求してきます。中には¥300万~¥500万のHP作成費を請求する詐欺のような業者も存在します。これを言ってしまっては営業妨害になってしまうかもしれませんが、今の時代¥10万もあればそれっぽいHPは作れますし、どんなに立派なHPにしようとしても業種によって違いはあるかもしれませんが¥100万かける方が難しいので、未だに高額なHP費用を請求する会社は詐欺と考えて問題ないかと思います。話はそれましたが、高額な費用をかけてHPを作成してしまうと、そのHPで成果が出ない状況になっても「これだけお金をかけたから変えるのがもったいない」と考えて何もしない会社がほとんどです。これが「依存症」です。ギャンブルと一緒ですよね。例えばパチンコで「この台に相当ぶっこんできたからもうそろそろ出るはず!粘ってやる!!」といった思考と全く同じです。成果が出ないには理由があるのです。それをどう改善していくかを常に考え行動に移していうことが経営にとって大切なことです。冷静に今の状況を分析し、必要であればどんどん市場に合わせて変えていく。結局生き残っていけるものは「進化できるもの」なんじゃない?