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【第467回】売上の会議をするから
ここ最近、顧問だけではなく「営業会議にアドヴァイザーとして入って欲しい」というお仕事の要望が不思議なことに重なって、3社程営業会議に入らせていただきました。
そこで気付いたことは「会議の中身が売上のことしか話し合っていない」ということでした。これは多くの企業で見受けられるのですが、「今月のノルマがいくらで、今現在の進捗がいくらで、達成するためにあといくら必要で…」みたいな内容で終始会議が終わる傾向にあります。正直これでは売上は増えないどころか、下手をすれば売上が減ってしまいます。
理由としては「お客様を見ていないから」です。結局売上は「お客様からの預かり金」です。お客様がご満足いただき、お客様から期待していただき、応援していただいた結果が売上なのです。顧客満足なくして売上upに繋がる訳がないのですが、こんなシンプルなことなのにみんな忘れてしまいます。
弊社クライアント様の中でも、1年後2年後どころか4年後、5年後まで売上が見込めている会社に共通していることは「いかにお客様にご満足していただくか」ということを本気で考え実行しています。「お客様」と一括りにするのではなく「A様」「B様」「C様」と各お客様がどのように接したら幸せになっていただけるかを、大の大人が本気で考えています。お客様どころか、協力業者や携わる人全員をいかに幸せにしていくか?そればかりを打合せしています。売れている会社になればなるほど、「売上の話」をあまりしません。
逆に、先程会議にアドヴァイザーとして参加させていただいた会社の社長は私に対して「弊社のスタッフはお客様のことを考えていない。どうすればいいか?」と相談を受けての会議参加だったのですが、会議後「どうでした?」と尋ねられた私のアンサーとしては「この会議で「お客様の満足を考えろ」は酷ですね、どうかしてます。何故なら会議で一切お客様の話が出てきませんでしたもんね。」とお伝えさせていただきました。その会社の社長は「あっ!!」と驚いていらっしゃいましたが、どうかしてるぜです。(ご本ににも許可をとってブログに掲載させていただいております。念のため)
お金(売上)の話ばかりしているから売上のことしか考えられない。会議の議題に顧客の話が一切出ていないのに会社全体で顧客満足の為に頑張れるわけがないのです。
あなたの会社の会議は「お客様のための会議」が出来ていますか?
【第466回】回収も仕事
営業は「売ることが仕事」です。「売ること」とは商品を提供し「お金をお預かりする」までが「売る」ということです。商品を提供してお金を回収できないという事は売っているんじゃなくて、「会社に損害を与えた」ということになります。商品を提供してもお金をもらえない?どゆこと?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、特に法人営業の場合は、相手の「支払日」というものに合わせて取引をする場合があります。一ヶ月間の売上をまとめて支払日にお支払いいただく。だからこそ、まとまって購入いただいたにも関わらず支払ってもらえないということは、それだけダメージも大きいということです。幸い私はサラリーマン時代「未回収」を経験したことはありません。だって、「未回収にならないようにかなり慎重に取引を進めてきた」からです。
「未回収」ならどうなるか?「取り立て」に行かなければいけません。当然未払いをしちゃう会社は経営的に大変な状態です。いろんな取引先に支払が出来ない状態なので、催促の電話も鳴りやみません。そうなると電話にも出なくなり、音信不通になります。そうなるとどうなるか?その取引先の会社に行き、それでも会えなければ自宅まで行って催促する、そこまでしてお金を回収するのです。これが商売の怖いところです。
だからこそ取引をする際は「取引をしても良い相手」なのかを見極める必要があります。ここを見誤ってしまう営業マンが、まぁ大勢います。当然最初から「うちは資金繰りが大変だから未払いしちゃうかも」なんて言って取引を始める会社は皆無です。質の悪いことに、そういった会社になればなるほど「隠すのが上手い」「嘘を付くのが上手い」傾向にあります。
世の営業マンのみなさん、スリルがありますねぇ!このスリルも営業の醍醐味です。気を付けるべきポイントはどこかのタイミングでご案内しますが、自分なりの「見極めポイント」を持っておいてもいいんじゃない?
【第465回】高専での講師依頼
有難いことに、ひょんなことから「高専」で講師のお仕事をさせていただくことになりました。
これはとてもミラクルなご縁で、私のクライアント様がその高専卒業生で、その恩師が在校生のために社会で活躍する卒業生の先輩を招いて定期的に講師をしてもらっているということで、私のお世話になっているクライアント様も在校生の前で講演をした際に、その方が先生に「ベンチマーク射場の話聞かせてあげたらいいんじゃない?」と仰っていただき「射場って誰よ?」「一回会ってみる?」という流れで私をご紹介していただき、高専とは程遠い普通科高校の普通の偏差値(もしくはそれ以下)の私が超絶賢い高専生を前に講師をさせていただくということになりました。
ご依頼いただいた講演のテーマは「マーケティング」でした。せっかくお話しさせていただくならと、学生のみなさんに少しでも興味を持っていただく+タメになるように「マーケティングを就職活動に落とし込んだお話し」をさせていただこうと思って、事前に先生にお話しさせていただいた中で、私の生い立ちの話になりました。
普通科高校の普通の高校生で、行きたい大学が推薦で受からなくて、浪人する気もないのでビビッて絶対合格できる大学を選んで、そこで恩師と出会って、妻と出会って、妻が「将来は専業主婦がやりたい」と言い出したもんだから「稼げる仕事」と思って不動産業界に飛び込んで、気合と根性で年収は上がってものの中々幸せじゃなくて、このままではいかんと転職して人生の恩人と呼べる社長や上司、お客様と出会って、でもそんな社長も亡くなって自分で事業をするしかなくて、みたいな話をしていたら「その話をしてあげてほしい」とまさかのご要望を頂き、当初1日だけの講演の予定が11月と12月の二か月続けての講演になって、実は内心ソワソワしているのですが、一番驚いたことが私の夢ノートに「学生に向けて講演をする」ということを記載していました。
こんな感じで叶うんだ!もう本当にクライアント様、先生に感謝しかありません。自分の夢は自分の手で掴むものと思いがちですが、まさかこのような形で手を掴んで引っ張ってくださる存在に出会えるなんて。私は本当に恵まれています。だからこそ、私自身も誰かの手を掴んで、夢まで引っ張っていける存在になりたいと、改めて思いました。
もしかしたらそれはあなたの手かもしれません。そうなったら結構ドラマチックじゃない?
【第464回】最近偶然を楽しめていない
今はとても便利な時代になりましたよね。スマホが一人一台あって、分からないことはすぐに調べることが出来て。当然旅行に行くときなんかも事前にオススメのお土産や観光スポットなんかも調べることが出来て「最短」で物事に辿り着きやすくなりました。知らない土地に行ってもナビがあるので「果たして本当にたどり着けるのだろうか?」なんて不安も無く、それはそれでストレスフリーなのですが、その分偶然を楽しめなくなりました。
道に迷って歩き疲れて、休憩がてら入ったカフェの雰囲気が最高だったり、道に迷って近くの人に道を聞いた際に、地元の人しか知らない穴場情報も教えていただけたり。ここぞとばかりに買ったお土産が実は地元のスーパーでも売られていてプレミア感がなく、「お前なんであそこまで行ったのにこれ買ってきたの!?ブヘヘ~!!」みたいに笑いが起きたり。
学生時代だと知らないアーティストのCDをジャケットのデザインだけで購入する「ジャケ買い」をして名曲に出会ったり、驚くほど好みじゃない曲で二度と聴かなかったり。
実は一見「無駄」と思われた時間や体験が、人生においてとても大切な出来事になったり。大失敗をしたからこそ、危機管理能力が大幅に成長したり。
忙しい毎日だからこそ私自身「最短コースを全速力」で選んでしまいがちですが、時には「人生を全力で遠回りする」ことも必要かもしれません。
今週どっかでちょっとした勇気を持って「偶然」と出会ってみてもいいんじゃない?
【第463回】ちゃんと嫌われてます?
基本人は「人から嫌われたくない」というもの。
ただ、「全員から好かれる」ということは、実はとても大変なことなのです。正直私は「嫌われたい」です。細かく言えば「嫌な奴からはしっかり嫌われたい」ということです。
あなたの周りにも嫌な人、迷惑な人の一人や二人はいるのではないでしょうか?卑しい人、情報操作をする人、マウントを取ってくる人、意地悪な人、性格の悪い人は周りにいて当然です。そんな人に好かれてみてください。ゾッとしません?あなたが「あいつ本当に嫌な奴だわぁ」と思う人は、あなただけではなく、だいたい周りの人にも同じように意地悪をしているので、周りの人からも疎まれます。そんな人に「あいつは最高だ!」なんて言われたらどうです?超絶あなたのイメージが悪くなりません?
私もそうです。「こいつ人間じゃねぇな!」と思う人に「射場最高!」なんて言われた日には、私にとってはそれが一番の営業妨害です。だからしっかり嫌ってもらいたいのです。嫌な人とは付き合わなくていいんですから。付き合わないどころか、相手から嫌ってもらって、勝手に距離をとってもらったほうがよっぽど楽なんですから。
だから「嫌われたくない」と思って気を遣い過ぎる必要はないんです。きっとあなたのことを「大好き」と思ってくれる人もいるはずです。もし今現在そんな人はいない!というのであれば、せめてあなた自身があなたのことを好いてあげてもいいんじゃない?一番あなたのことを見ている人なんだから。