BENchmarkブログ
【第549回】ルールは作ってからが大切
経営者、管理職あるあるですが、「せっかくルールを作ったのにスタッフがルールを守らない」と嘆く場面に多々出会います。ただ、そんなときはだいたい経営者、管理職側に問題があるケースがほとんどです。どういうことかと言うと、「ルールを作って満足してしまう」ということです。新たにルールを作った場合、だいたいはどの会社のスタッフの方も1ヶ月、2ヶ月はルールを守って実行してくれます。ただ、その際に経営陣側が「褒め」もなければ「叱り」もしないことがほとんどです。ルールを守る人には称賛し、ルールを守らない人には罰を与えなければいけません。そうしないと真面目にやっているのがアホらしく思えてくるので当然続けられません。むしろ「ルールを作るだけ作っておいて何もなしかい」と、スタッフからの信頼を失う可能性も大きいのです。それだけ人に言うことを聞いてもらうということは大変なことなのです。ルールを作るのが楽しくてしょうがない経営陣の皆さん。もしかしてそれ「組織を滅ぼす諸刃の剣」になっちゃってない?
【第548回】2040年担い手不足1,100万人
とある人材紹介会社の試算で、2040年は全国で約1,100万人の人材不足に陥るとのこと。特に東京以外の地方では不足率20%以上で、介護サービス、商品販売員、配送ドライバーの人員不足が顕著になるとのことです。ただ、ここ最近の世界のリストラの流れを見ていきましょう。今までは景気が悪くなったから人員を削減するというのがリストラの主な理由なのですが、今は経営的には絶好調にも関わらず人員をリストラする動きが見受けられます。それこそAIの導入などで効率化が成功したことによって「無理・無駄」を削減するための「無駄」が「人」になっていることによるリストラです。人材紹介会社は「これから人手不足になりますよ!だからこそ今のうちに人員を補充しておきましょうね!!もちろん当社から!!!」という営業活動も兼ねての試算なのでしょう。今から15年以上も先の話。商品販売員はいらなくなるでしょうね。既に無人販売の店舗がどんどん増えています。配送ドライバーは?これも車の自動運転が発達したりドローンによる配送のインフラが整えば問題ありません。介護サービスももしかしたら私には知識はないのですが、飛躍的な進化を遂げる可能性もあります。そうなると益々「人がいらなくなる」のです。ではどんな仕事が今後残っていくのでしょう?私個人的にはかなり抽象的になりますが「人間らしい温かいサービスを提供できる人、会社」だと思います。時代がどんどん発展し進化していくからこそアナログが求められて愛されていくこともあるんじゃない?
【第547回】社長を「罰ゲーム」にしない
最近「管理職になりたくない若者」が増えているらしいですね。分からんでもないですね。私もサラリーマン時代役職は上がっても給料はそこまで上がらない、にも関わらず仕事量や責任は増える状態にモヤモヤしていたのが正直な気持ちです。管理職の最高峰「社長」。これも「楽しんでやっている人」と「苦しんでやっている人」に分かれるものですが、多くの人の場合は「苦しんでやっている」のではないでしょうか?毎日毎日資金繰りに追われお客様はもちろん、取引先とのお付き合い、それに加えてスタッフの悩みや愚痴を聞き、そんな中でもモチベーションを上げてもらい中には「こいつは本当に嫌いだなぁ」という相手にもお金を支払う。私からしたら「罰ゲーム」です。特にスタッフに頭を悩ませている経営者は不憫でしょうがありません。大の大人にお金も時間も使って教育をする、にも関わらず相手からの感謝もなければむしろ「もっと給料を上げてくれ」と言われる、ひどい社員になると「辞める」や「競合他社に行く」などといって脅しにも近い交渉をしてくる人もいるとのこと。会社のお金をくすねて横領まがいの行動をしていても給料や休みは保証しないといけない。こんな組織を管理し運営していく。これは完全に罰ゲーム以外の何物でもないですよね。社長は「罰ゲーム」ではないのです。本当に楽しいものなのです。だからこそ、苦しい状況でずっと我慢している経営者の方、苦しんでいる状況に慣れてはいけないのです。私はどうかって?もちろん超絶楽しんでいます。取引先はもちろんスタッフも含め誰とお付き合いするか、どんな仕事を受けるか、どこまでの所得を得るか、どこにお金を使うか、いつ休むか、どこに行くか、いつ廃業するか、すべてを完全に自分で決めれています。これほど自由なことはありません。社長最高!ビバ経営者!!自分で色々決められる権限があるのにそれを行使しないのは猫に小判じゃない?
【第546回】真剣にはなっても深刻にはならない
物事に着手するにはとにかく「真剣」に向き合わなければいけません。仕事なら仕事に真剣に、遊びなら遊びに真剣に携わらないといけません。特に仕事の場合は「お金が絡む」ので、より真剣に取り組まないと「お金を払ってくれている人」に失礼にあたるので本気で真剣にやらないといけません。ただ、ここで忘れてはいけないことは「真剣になっても深刻にはなってはいけない」ということです。なかなか成果が出ない状況が続いているからといって深刻になる。もぅダメなんじゃないか、これ以上やっても無理なんじゃないか、そもそも自分には不得手だったんじゃないか、そもそも自分には能力がないんじゃないか、こうなってしまって良いことは一つもありません。そうではなく、すぐマインドを切り替えて「次はどんな手を使えば良くなるのか?」「上手くいっている人や会社はどんなことをやっているのか?」「誰も手を付けていない方法はないのか?」を探していくと必ず成果が出ます。そうなると、先述したネガティブなマインドは一切なくなり、むしろどんどんポジティブなマインドになりアイデアも溢れてきます。真剣になっても深刻にはならない。深刻になるまで追い詰められたということは、それほど真剣に物事に向き合っているからこそですが、だからこそ深刻にならない。これだけ気を付けて物事に取り組んでいけばいいんじゃない?
【第545回】勉強中毒
勉強熱心な人は素晴らしいです。自ら学びの場に足を運び、自身を成長させようとする姿勢には頭が下がります。ただ、何事も「中毒」になってはいけません。勉強は楽しいものです。特に大人になってからの勉強は「やらされている」のではなく、自分で選んでやっているのでより楽しいでしょう。頑張っている自分のことも好きになるし、昨日まで知らなかったこと、できなかったことが出来てくるのもこれまた自身の成長に触れることができるので楽しいものです。ただ、勉強のゴールは自分や「人の役に立つため」です。これをわすれがちになり、毎月研修やセミナーに足しげく通う、とにもかくにも自己啓発本を読み漁る、それで仕事をした「つもり」になって本業の方は何も手を付けていない。これは「勉強と言う名の現実逃避」なのです。やることが決まっていたら人間は安心するもの。ただ、だからこそ本業や現実から目を背けず「成果を出すにはどうすればいいか?」を真剣に考えて着実に実行していく。そこから学ぶことも立派な勉強です。座学だけが勉強じゃないんだぜ?