BENchmarkブログ
【第647回】教えてくれる人より一緒に考えてくれる人
今日たくさんの情報が世に溢れています。YouTubeやHP、SNSで大抵の知りたいことはすぐ手に入る時代。弊社は「コンサルタント」という業種にカテゴリーされるのですが、クライアント様、ご相談いただく方全員にお伝えさせていただいていることは「コンサルと契約しちゃだめですよ」ということです。理由としては、世の経営コンサルタント、マーケティングコンサルで本当にまともな人が非常に少ないことと、先日もインスタグラムの広告で「すぐに集客が出来る方法!」という広告を流している会社があったのですが、その会社のフォロワー数はなんと33人。そもそもお前が人を集められていないだろ!というツッコミが入ることすら予想できずに広告を流してしまう浅はかさ。ただ、困っている側は藁にも縋る想いなので、当然普段なら騙されないことに騙されてしまうといった悪循環。今後従来型のコンサルタントは益々不必要になってきます。月1回訪問し、分厚い資料でそれっぽく見せ、夜会食して月の顧問料¥30万!絶対いらないですよね。そんなエセコンサルよりも「一緒に考えてくれる人」「一緒に本気で悩んでくれる人」の方がよっぽどお金も時間も使う価値があるかと思います。全ては有限。限られた資源の中であなたは誰にどれだけ時間とお金と心を使いますか?
【第646回】ホスピタリティの特化は危険
お客様によりご満足いただくため、ファンになってリピーターしていただくために「ホスピタリティ」を磨いている会社は多いのですが、ホスピタリティは特化するものの肝心の商品やサービスの品質向上をしていない会社はたくさんあります。3~5年ほどでわりかし短期間で成果を出し成長する会社にこの傾向が強く見受けられます。営業戦術的にホスピタリティを強化し、お客様や取引業者に愛情を持って接するのではなく「テクニック」で接することを覚えてしまった会社は、いかんせん芯の部分がわかっていないので付け焼刃のホスピタリティを身に付け少し成果が出た時点で勘違いし暴走し、いつの間にかファンが減っていき衰退していくケースがあるのです。ホスピタリティはあくまで顧客満足の方法の一つに過ぎません。どんなに対応が良くても、商品の品質が良くなければお客様にご満足いただくことは難しいのです。「これをやったら台無し」というものはあっても「これだけやっておけばOK」というのがないのが商売の面白いところ。だからこそ経営者は四方八方に目を配り、気を配り油断せず慢心せず商売をしていかないといけません。結局は「お客様に喜んでもらえるために常に全力を尽くす」という「やり方」ではなく「あり方」が大切なんじゃない?
【第645回】大好きなパイセン
先日東京のクライアント様とのミーティングをしての帰路、ついつい昔のことを思い出しました。私はサラリーマン時代、普段は名古屋で働いていたのですが、月の始めと中間に東京オフィスと大阪本社での会議に参加していました。その際に、普段会わない先輩とお会いするのですが、それが楽しくて楽しくてそれを目当てに会議に参加しているくらいでした。私をいつも弟のように可愛がってくださった先輩は東京で在籍していたのですが、いつも会議終わりに呑みに行き、散々私の悩みを聞いてくださり最後には「一緒に会社を盛り上げていこうぜ」と良い方向に導いてくださいました。後輩であるにも関わらず成果を出している私のことを敬意を持って携わってくださり、時に私が天狗になり傲慢なところが出てくると先輩としてしっかり叱ってくださり、独立した後も毎年の年賀状で「いつもブログ見てるよ」と温かい言葉を添えてくださり、私の中では恩人であり、カッコいい先輩であり、お兄ちゃんのような存在です。会議が終わって呑みに行き、新幹線も隣の席でいつの間にかキヨスクでビールを買ってくださっていて、「まぁ射場、呑めよ」とビールを差し出してくださり。私は先輩に与えてもらいっぱなしで卒業しました。「こんなカッコいい先輩になりたいな」「こんな粋な大人になりたいな」と、私の道しるべになってくださった方です。またお会いしたいな、また一緒にお仕事をさせていただけたらどんなに幸せだろう、そう思っても現実はなかなか難しいものです。だってお互い忙しいもの。今上司や先輩がいらっしゃる方、その環境はとても「有り難い環境」です。「有り難い」とは「有り得ない」ということです。時には口うるさく聞こえるかもしれません、煩わしく感じるかもしれません。ただ、10年後、20年後必ず「あの人にもっと感謝を伝えたい」と思うときがくるはずです。その際に感謝を伝えられる環境であればそれに越したことはないのですが、中々そうはいかないもの。今の当たり前がいつか当たり前でなくなる前に恩を授けていただいた方には感謝を十二分に伝えていても損することはないんじゃない?
【第644回】部下の遅刻を直す方法
先日とあるクライアント様でスタッフの一人が遅刻癖がなかなか抜けずに困っていらっしゃいました。そのスタッフの方はとても愛嬌のある方で、素直で真面目で優しく私自身大好きな子なのですが、とにかく朝が弱いとのこと。会社でもペナルティを設けてなんとか改善を図ろうとしていたのですが、なかなか治らず本人も若干諦めムードでした。社長からその相談を受け、その担当を呼び出して私が「これから君が遅刻する度に私が罰金¥1,000をこの会社に支払います。」とお伝えしたところ、なんとそれから約3ヶ月遅刻0です。これはたまたまその子が「人のために一生懸命する人」「人に迷惑を掛けたくない人」だったからこそ上手くいったことですし、私もその子を信じて言ったことだったのですがここまで上手くいくとは自分でも驚いています。よりその子が愛おしくなり、これからも一緒にお仕事をさせていただきたいなと思っています。そして何よりその提案を何も言わずに信じて受け入れてくださったその社長に感謝です。人を育てるというとたいそれたことですが、その人に合った対応ができるのはその人を知っているからこそです。人の育て方は何が正しくて何が間違いかはあやふやです。A君で成功したことがB君ではうまくいかないなんてことは日常茶飯事です。ただ、それでも部下と一緒に成長することを望むことが上司や年長者としての役割じゃない?
【第643回】来年もあるって保証はないんだぜ?
皆さん仕事においても人生においても「計画」は立てていらっしゃるでしょうか?短期計画、中期計画、長期計画。私自身も株式会社BENchmarkの短期、中期、長期計画は15年先まで立てているのですが、一つ注意していることは「不測の事態でいつ終わっても大丈夫な計画」にしています。仮に私が病気や事故で亡くなったら、家族の介護などで働けなくなったら、そんなときでも取引先に迷惑をかけず、残された家族が金銭的に苦労をしないように準備万端です。よく計画を立てる際に「それは来年から着手しようかな…」と、計画というよりはただの「後回し」にしたいだけの人とお話しする際にお伝えさせていただくことは「来年があったらいいですけどね」ということ。来年も五体満足でいれたらいいですけどね、来年も会社が存続していたらいいですけどね、来年も生きていられればいいですけどね。「後でやろうは馬鹿野郎」という言葉があるくらいで、馬鹿野郎とまでは言いませんが「明日もある」「来年もある」「10年後もある」と当たり前に思っていると、人生を無駄遣いしちゃいがちになりそうです。大切なことは明日あるのか、10年後があるのかはわからないけれど、「今」をしっかり丁寧に生きるということ。その積み重ねが未来の自分を作るのです。一日腕立て10回でも毎日やったら3650回。一日¥100課金したら¥36,500。それを10年続けたら¥365,000。未来があるかどうかは分からないけれど、少なくとも「今」を大切にすることが豊かな人生を作る第一歩なんじゃない?
