BENchmarkブログ
【第643回】来年もあるって保証はないんだぜ?
皆さん仕事においても人生においても「計画」は立てていらっしゃるでしょうか?短期計画、中期計画、長期計画。私自身も株式会社BENchmarkの短期、中期、長期計画は15年先まで立てているのですが、一つ注意していることは「不測の事態でいつ終わっても大丈夫な計画」にしています。仮に私が病気や事故で亡くなったら、家族の介護などで働けなくなったら、そんなときでも取引先に迷惑をかけず、残された家族が金銭的に苦労をしないように準備万端です。よく計画を立てる際に「それは来年から着手しようかな…」と、計画というよりはただの「後回し」にしたいだけの人とお話しする際にお伝えさせていただくことは「来年があったらいいですけどね」ということ。来年も五体満足でいれたらいいですけどね、来年も会社が存続していたらいいですけどね、来年も生きていられればいいですけどね。「後でやろうは馬鹿野郎」という言葉があるくらいで、馬鹿野郎とまでは言いませんが「明日もある」「来年もある」「10年後もある」と当たり前に思っていると、人生を無駄遣いしちゃいがちになりそうです。大切なことは明日あるのか、10年後があるのかはわからないけれど、「今」をしっかり丁寧に生きるということ。その積み重ねが未来の自分を作るのです。一日腕立て10回でも毎日やったら3650回。一日¥100課金したら¥36,500。それを10年続けたら¥365,000。未来があるかどうかは分からないけれど、少なくとも「今」を大切にすることが豊かな人生を作る第一歩なんじゃない?
【第642回】本当の努力をしているとき
多くの成功者に共通する「努力」。努力した人が必ずしも成功するわけではないが、成功した者は皆努力している。byベートーヴェン。ただ、本当の努力をしているときは、ある種の覚醒モードに入っているのでやっている本人は「努力している」という実感が無いのです。「努力」と聞くと、目標必達のために汗をかき、我慢や忍耐の上に成り立つ成功をイメージしがちですが、例えばパチプロの人が朝から並んで良い台を陣取り、ノートにその台の傾向と対策を書き取り何度もトライする。競馬で馬をじっくり観察し、過去のデータとも照らし合わせ賭けの精度を上げる。普段ギャンブルを一切しない人からすれば、これは「努力」となるかもしれませんが、やっている本人は努力だなんて思っていないでしょう。私自身起業してから努力という努力はしていないと思っています。なぜなら「楽しい」からです。先日久しぶりに経営の健康診断がてら定期的にやっている顧問会計事務所との打合せの際に「毎月よくこれだけのクライアントを対応できますね」と言われたのですが、私自身毎日自分で「この人とお付き合いしたい」と思った人と「より良くなるためのミーティング」をする、そのために日々色々な情報を収集する。実際に試してみて分析して改善に繋げ成果を出していく、この一連の流れが楽しくてしょうがないのです。ゲームやギャンブルよりもよっぽど楽しいのです。私は普段から夜呑みに行きません。理由としては家族の時間を大切にしたい、自分の時間を大切にしたいということもあるのですが、「呑み」より「ミーティングをしている時間」の方が100倍楽しいからです。これも人から見ると「あの人は仕事ばかりで努力している」と見られるかもしれませんが、全く努力していません。だって楽しいことしかやっていないからです。クライアント様の成長と成功が自身の成長と成功に繋がる。どんどん求められること、求めてくださる人の数が増えてくる。0から始まった事業がどんどん私の思った以上になってきている。経済的にも精神的にもどんどん豊かになってきている。「大人が本気で遊ぶとそれはビジネスになる」という言葉がありますが、まさにその通りで「本気で遊んでいる」という感覚です。もしあなたが「俺ってば努力してるな~」と思って今を耐え忍んでいるのであれば、その次のステージがあるのでワクワクしながら目指してみてもいいんじゃない?
【第641回】マーケティングをジャックされていないか
経営にはたくさんのスキルが必要です。営業力、経営力、そしてどんなに良い商品を持っていても見つけてもらえないことには人の手渡らないので「発信力」いわゆる「マーケティング力」が何よりも重要だと思うのですが、多くの上手くいっていない経営者が「マーケティング」を「他者に丸投げしている」ということがあります。ホームページ業者に丸投げ、広告代理店に丸投げ、ひどいところでは責任がない素人のパートスタッフに丸投げ。また、ホームページ業者や広告代理店は悪質な会社が多いので敢えて相手が分からない専門用語をつかって「分かりづらくさせることによって何も言わせない状況」に持っていく業者が非常に多いので、知識が無く、その上プライドが高くて「それどういうこと?」と聞けない経営者だとまんまと丸め込まれてしまいます。自分で分析して自分で対策を考え進めていくのは他者の力を使っているのであればいいのですが、「〇〇さんがこう言ったから」「〇〇さんがこっちが良いっていうから」という理由でマーケティングを丸投げしているのは、せっかく自由な飛行機の旅を楽しむにも関わらず行先等自分で決められないハイジャックされている状況と一緒なのです。残酷なのはジャックされている状況を分かっていないということ。幸い今インターネットやSNSで素人でも簡単に情報が手に入る時代です。webの専門用語を少し頭に入れておくだけで相手に騙されずに済みます。ググればいいのです。私も多くのクライアント様がホームページ業者との打合せで「相手が何を言っているかちんぷんかんぷんだから同席してくれ」という理由でホームページ業者と打合せさせていただく機会が多々ありますが、現状約60社ほどのホームページ業者、広告代理店とミーティングしてきてまともな会社は1社のみ。あとは根拠のない適当なことばかりを言って高額請求する詐欺軍団ばかりです。騙す方が圧倒的に悪いのですが、騙されないようこちらも知識武装していかないといけません。あなたは、あなたの会社がどのような人に、どんな方法で、どんな金額で、自社の商品やサービスでどのように喜んでもらうかを考えた上で自社の情報発信が「的確」に出来ていますか?
【第640回】それお客様ホントに喜んでる?
私自身経営者としてはまだ4年目。ただ、経営者に寄り添って経営のお手伝いをさせていただく環境に身を置いてかれこれ14、15年になります。成長していく企業と衰退していく企業の違いは多々あるものの、基本物事はシンプルで「お客様に喜んでもらっている企業」は嫌でも繁栄していきます。当然ながら「お客様に喜んでもらえていない企業」はどんどん衰退していきます。当然ですよね?当たり前のことですよね?小学生でも分かることですよね?ただ、不思議と大の大人がビジネスになるとこれが分からなくなるのです。先日も私の大切なクライアント様が取引業者からの誘いで接待旅行に誘われたということを相談され、失礼ながら私は「こんなに忙しいのに行きたくない旅行いくんです??誘ったやつどうかしてるぜ!」と言ってしまいました。このクライアント様も本当に素敵な方で、お客様のこと、協力業者のこと、家族のことを常に自分以上に考える愛情深い方なのですが、そんな人だから休みもなく仕事も夜遅くまで頑張っていらっしゃることを知っているので、そんな人の「貴重な時間を奪う」ということがちょっと許せずにもんもんとしてしまいました。特に仲良くもない知らないおっさんたちと行く接待旅行が楽しいわけないじゃないですか、そんな旅行で楽しいと思う人じゃないじゃないですか、ただでさえ忙しい人で家族も大切にしている人なのに、そんな人から仕事の時間と家族の時間を奪うことが「悪」ということを分かっていないこと自体がどうかしてるぜだと思います。言い方がきついかもしれませんが、「時間」と「命」は有限で取り返しがつかないのです。私は人の時間を奪う人は「悪」だと普段から思っています。お客様に喜んでもらうどころか、貴重な時間を奪いながらも「接待してやってるぜ、へっへっへ…」と勘違いしているおっさん共のなんたる寒いことか。寒い、寒すぎる。私も立場上、仕事上の付き合いで接待のお声がけをいただく機会がちょいちょいあるのですが、その時にお伝えするのは「ランチは行くけど家族との時間が大切なので夜はNG」ということと、「呑みにいくなら友達になってから行こうぜ」ということ。最近それに加えてお伝えしていることは「僕は家族や自分の時間を大切に出来る人が好きだから、もし僕に時間を使おうとしてくれるのであればまずは家族との時間や自分と向き合う時間を大切にしてもらって、そのときの話を聞かせてもらっている方がよっぽど楽しいしあなたのことを好きになれます」ということをお伝えしています。私にへこへこ媚びを売るのであれば、家に帰って奥様やお子さんをご機嫌にすることに全力を注ぐ方がよっぽど魅力的な人間です。むしろ接待を求めてくるような寒い人間とは付き合わないほうが良いのです。そんな奴いつか勝手に自滅していくので一緒に伴走するべき人ではないのです。なんとなくやっている一つ一つの行動が「お客様に喜んでもらえる行動」なのか?一度立ち止まって考えてみてもいいんじゃない?
【第639回】嫌な仕事をするからではなく
役職手当を支給されている「管理職」。部下の指導や数字の管理など、本来の業務に加えてたくさんの「嫌な仕事」をしないといけないからこその「手当」とみなさん思いがちです。現に私もサラリーマン時代役職手当は基本「嫌なこと手当」と思っていたこともあったのですが、今現在では役職手当は「人にできないことが出来ると思っているからこその手当」なのかなと思っています。ちょっとニュアンスが分かりづらいかもしれませんが、例えば後輩や部下を「叱る」という行為。これを「やりたい!」という人はなかなか支配欲の強いサディストです。本来「叱る」ということは体力も気力も遣うし、少なくとも相手からは嫌な顔をさせたり辛い顔をさせる場合もあるので、出来れば「注意はしたいけれど自分ではしたくない」というのが本音のところではないでしょうか?「A君にはできない、B君にもできない、でもC君なら上手くやってくれるだろう!よっしゃC君管理職決定!!」という「嫌なことをやってもらおう」というのではなく「あなたなら出来るんじゃない?」という希望もあっての手当だと思います。だからこそ管理職は「人にはできないことが出来る人」もしくは「人がやろうとしていないことでも頑張ってやれるようになろうとしている人」を選出しなければいけません。そして選ばれた側は、しっかりその期待に応えられるよう精進しなければいけません。中小企業あるあるですが、一度役職が付くと、何か悪いことをしない限り降格しないという日本ならではの年功序列制度からなかなか抜け出せない会社は非常に多く存在します。ただ、物事は全て諸行無常。「ずっと同じ状態であり続けるということはあり得ない」のです。期待して管理職にしても、成果が出ないことはもちろんですが、成果を出そうとする姿勢が見られなくなった時点で即降格するほうがお互い適度な緊張感が出てよっぽどいいのです。努力し続けるから成果を出し続けられる、成果を出し続けられるから評価され続ける。わたしが顧問契約を結ぶときに思うことは「わたしを必要としてくれているからこそ、必要とされた以上の仕事をしよう」ということ。ただ、こう思えるようなったのはお恥ずかしながら起業してからのことです。年を重ねて、たくさんの経験を積んで、たくさんの立場に立つことによってどんどん感じ方が変わってきているのは、自分でも面白いもの。サラリーマンも経営もどっちもやっていないと分からないこの感情。どっちもやっているからこそ知ることが出来て本当に有難いと思っています。全国の役職者のみなさん、あなたはご自身に支給されている役職手当にどんな意味があると思いますか?
