BENchmarkブログ
【第926回】謝罪は信頼度を上げ、感謝は愛情を増す
なんだかんだ言って日本は平和で豊かな国で、大多数の人が義務教育を経て世に出ているのにも関わらず「道徳」を忘れてしまう人が多々います。わたしも完璧かと問われると怪しい状況ですので、出来る限り意識はしていますが「ありがとうございます」と「ごめんなさい」は必須かと思います。なかなかこれが言えない人が多い。言えない人が多いからわざわざ義務教育に組み込まれているのか?と思うほどです。逆にこの二つの言葉をちゃんと身に付けている人でそこまで困っている人をあまり見ません。1秒でも遅刻しようものなら「ごめんなさい」とちゃんと謝る。移動中であれば時には車を停めて、電車の中であれば電話ではなくメールやLINEを活用して「大変申し訳ありません、1分ほど遅れそうです。ごめんなさい」としっかり伝える。そうすると、その行為が相手の自分に対しての信頼度を上げてくれます。また、人間は根本的に「誰かを喜ばせたい」「誰かの役に立ちたい」という想いがあります。だからこそ何かをしてもらったら「ごめんなさい」ではなく「ありがとうございます」なのです。優しくて気を遣う方に多いのですが、あまり「ごめんなさい」を連呼してしまうと相手からしたら「謝らせてしまっている」という気持ちになり罪悪感を抱かせます。助けてもらう、良くしてもらう、気にかけていただいたときは素直に「ありがとうございます」なのです。そうすると相手からの愛情が更に増します。仕事といっても所詮は生活の延長線上にあるもの。プライベートでも仕事でも「ありがとうございます」と「ごめんなさい」があれば円滑な人間関係が築けます。ただ要注意なのが「ありがとう」「ごめん」という良い方です。たまに小さい子の親御さんで「ありがとうは?」とこどもに言わす親がいますが「相手にお礼を伝えるとき、ましてや自分より目上の方にお礼を伝えるときはありがとうございますは?」が正しいのではないでしょうか?「礼節をしっかり身に付けたものは無敵なり」じゃない?
【第924回】お客様にマウント取るな
小中学生の社会で習う「士農工商」。武士が一番位が高く、その下に農民、職人、商人と続き「商人」が一番「下」と位置づけられています。営業に誇りを持っている人からすれば屈辱かもしれませんが、商人たるもの「下から下から」というのはわたしが営業の先輩から教えていただいたことです。「商人はお客様より上に立つべからず、お客様を下から持ち上げて持ち上げて気持ちよく買っていただく」「商人は「先生」ではないのでお客様から自分が知っている情報を教えられても「それ知ってます!」というのではなく「ほぇ~勉強になります~」と言った方が愛嬌があって可愛がってもらえる」などなど、「商人としてのいろは」を教えていただきました。年齢によって営業手法は少しづつ変えていく必要はありますが何年、何十年、何百年経っても人の本質は変わりません。わたしも消費者になるときは「気持ちよく買いたい」と思いますもん。「売ってあげてもいいですよ?」なんて言う人から買いたくないですもんね。わたしの知っているスーパー営業マンはお客様の性別、年齢関わらず常に丁寧で紳士的で謙虚で気持ちよく買わせてくれて、相手も自分も幸せな気持ちで商売をする天才でした。営業マンたるもの下から、下から。ちゃんとお客様を崇め奉っていますか?
【第923回】嫌われることするから嫌われるんよ
わたしが人間関係で大切にしていることは「相手の喜ぶことをする」のも大切ですが、それ以上に「相手が嫌がることをしない」ということに注意しています。ただ、営業という仕事において「人に嫌われることをする営業マン」がたくさんいます。例えば電話一つにおいても突然電話をかけてきて、相手の状況も確認せず自分の話したいことを勝手に話し出す営業マン、会って関係も出来ていないのに所得や資産を聞いてくる営業マン、相手のペースに配慮せずに自分のことだけ考えて自分のペースでのみ物事を勧めてくる営業マン。これをプライベートの際に置き換えると、いきなり知らない人から電話がかかってきて「友達になりましょうよ!」と言われても怖いですよね?いきなり所得や資産を聞かれると警戒しますよね?いきなり自分のペースを押し付けて物事を強引に進めていく人とは距離をおきますよね?嫌われる営業マンは「相手が嫌がることを平気でしてる」それも「それが営業だと思っている」からこそやっていても面白くない、成果もでない、どんどん辛くなって心が折れるのです。仕事は人様や社会のお役に立ってこそ報酬としてお金をお預りできるのです。一度「売ること」を捨てて、「人の役に立つことに徹する」もしそれが難しいようであれば「人の嫌がることをしない」を意識してみると成果が違ってくるんじゃない?
【第922回】向き不向きはある
「頑張ればなんとかなる!」「やってできないことはない!」とはいうものの、やはり向き・不向きはあります。営業はコミュニケーションを扱う最上級の仕事。だからこそ「人に興味が無い」「人のことを思えない」という人であればなかなか成果も出ないので継続することが困難かもしれません。ただ、将来の夢に「営業マン」という人はなかなかいらっしゃらないかと思います。かく言うわたしも「特別やりたい仕事もない」「特別な特技や資格もない」「同じ作業を永遠にするのは難しい」からこそ「営業でもやっておきますか」というノリで営業を始めた口です。「営業」と一口に言っても、「自分に合う営業」「自分には合わない営業」というものがあります。だからこそ表面的なものを見て「自分に向いている」「自分には向いていない」と思うのではなく「どうやったら自分に合った仕事にできるのか?」と少し見方を変えて取り組んでみてもいいかもしれません。ちなみにわたしは「自分のための営業」は合わなかったですが「人のために尽くす営業」は天職だと思えるほどしっくりきました。今の仕事が「自分に合っているのかな?」と思うのであれば転職も良いですが「手法」から変えてみるのも有りじゃない?
【第918回】その経営に配慮はあるのか?
少し前、多くのメディアで新卒入社の「初任給」の話題が上がっていました。初任給¥30万を超える企業も出ている中、そんな報道を見て「頭がいいアホ経営者が増えているんだなぁ」という想いが強くなります。人を集めるために高い初任給や待遇の良い福利厚生を用意する。でもね、その高い初任給や手厚い福利厚生が出来るのは誰のお陰なのか?間違いなく先輩社員のお陰なのです。にも関わらずひどい会社であれば新卒の方が既存社員よりも給料が高いとのこと。人を馬鹿にし過ぎています。わたしが既存社員であれば秒で辞めます。だって「屈辱」だから。当然新入社員はいきなり仕事で成果を出すことができません。だからこそ先輩社員からの「指導」が必要です。自分より仕事ができないのに、自分より給料が高い人に人は気持ちよく愛情を持って指導できるのでしょうか?日本はまだまだ「年上を敬え」という文化が根強い国。日本を代表するような大手企業が「ちょっと考えたら分かる人としてやってはいけないこと」を平然と、むしろドヤ顔でやっている姿を見てとても寂しい気持ちになります。働いている人が自信と誇りを持って働ける企業なのか?会社を守っていきたい!と働いている人が思える会社なのか?その経営に愛情はあるのか?人を「駒」としか見ていなくてマネーゲームを楽しんでいるような経営者のもとで仕事をするなんてクソくらえです。世の汗水流して頑張ってきてくれたすべての中高年のみなさん。大人の力を見せつけてやりませんか?