BENchmarkブログ
【第455回】予測力を磨く
前職私が勤めていた輸入商社はとても優しいけれど「厳しい会社」でした。例えば月の売上目標が仮に¥1,000万だとします。目標¥1,000万に対して¥800万だと叱られます。これは当然。ただ、目標¥1,000万に対して¥2,000万売上を達成したとしたら、これも叱られました。特に「意図していない売上の場合」は特に厳しく𠮟られるのです。「目標より高く達成したらいいじゃん!?」と思いますよね?
何故叱られるか?それは「正しく予測が出来ていないから」なのです。私が勤めていた輸入商社は主にヨーロッパから商品を輸入していました。そうなると、発注して日本に届くまでに2ヶ月~3ヶ月程時間がかかるので、「予測力が鍵になる」と言っても過言ではありません。予測して発注した数が捌けなければ当然「在庫」になってしまいますし、予測した発注数以上に販売してしまうと、当然「在庫不足」になります。だからこそ、根拠があって「意図的」に目標に対して売上をガツンと上げた際は評価されるのですが、「ラッキー」や「偶然」といった自身でコントロール出来ていない売り上げは評価されないどころか、評価が下がるのです。逆に目標に対して未達成だった場合でも「理由が明確で、具体的な改善策」があれば「了解です」の一言で終わるのです。
予測力がないということは、それだけ「把握出来ていない」ということ。「把握出来ていない」ということは、「お客様の状況を理解出来ていない」ということ。「お客様の状況を理解出来ていない」ということは、「お客様のお悩み解決に貢献出来ていない」ということなのです。相手の状況も分からないのに助けられる訳がありません。
そのように厳しく指導して頂けたお陰もあって、私の年間での発注数の誤差は3%くらいだったと思います。自身の予測力をとても磨かせていただきました。
だからこそ、独立してからも数字の面での読み違いは「ほぼ皆無」です。今月支払が払えない、思った以上に税金を支払うことになって困ったということは一切ありません。だって予測通りに物事が運んでいるから。当然そこにはクライアント様、いつも協力して助けてくださる方のお力添えがあってこそですが、肝心の私が「どんぶり勘定」では論外です。「細かく分析する癖」が身に付き、「予測力」を上げていくと、思った通りの人生になっていきます。これこそが実績と経験の積み重ねからなせる業じゃない?
【第454回】全てを自身の「商品」と思うべし
あなたの取り扱う「商品」はなんですか?
「弊社はこんな商品があります!」「弊社はこんなサービスがあります!!」人によって、千差万別かとは思いますが、共通していることは、自身が所属している会社、自身がお世話になっている上司、同僚や部下、そして自分自身も「商品」だということも忘れてはいけません。にもかかわらず、会社の愚痴、上司の愚痴、部下の愚痴、自社の商品やサービスの愚痴を言ってしまう営業マンのなんたる多いことか。あなたが「悪い」と思っているものを誰が「買いたい」と思うのか?そしてネガティブな発言、他者の悪口を言っている人から誰が「買いたい」と思うのか?自分の未熟さ、幼稚さによって自社のブランド、商品の価値、そして「自分自身の価値」を落としていることに気付いていない営業マンはもちろんですが、経営者ですらもそこに気付いていない人はたくさんいます。
だからこそ、「良いところを見つけられる目」を養うことが必要なんだと思います。そうすることによって、よりお客様から支持されるようになり価値が高まります。人はこれを「ブランド」と呼ぶんじゃない?
【第452回】人間力×商品力
年々市場のスピードが「速くなっている」と感じるのは私だけでしょうか?「速くなっている」それも「物凄く速くなっている」と感じます。これは企業や営業マンにとっても死活問題です。現に様々な企業で「営業マンがいなくても売れる仕組み」をどんどん作っているのですから。「車」をネットで購入する時代。でも、「営業」という仕事は無くならない仕事だと思っています。ただ、無くならないけど「営業マンとして残るのが難しくなる」ことは明らかだと思います。「売れない営業マン」は益々必要なくなってきます。今まで「商品力」でなんとかしてきた営業マンは、今の時代競合他社との差別化を図ることは難しくなってきたので「人間力」が益々必要になってきます。逆に人間力がどれだけ高いレベルの営業マンでも、ネットで相見積が簡単に取れる時代、どれだけ人間力があっても商品力がなければ成果を出すことが困難になってきます。だからこそ「人間力×商品力」が必要になってきているのです。そして、それは今後益々加速していきます。怖くなりましたか?何を恐れることがありますか。そんな時代だからこそ、「自分の力を試す絶好の機会」なのです。へっへっへ…楽しくなってきやがったぜ…。
【第448回】お客様からのチップ
先日とあるクライアント様先でお客様からの「チップ」の話になりました。そのクライアント様は、毎月のミーティングの際に社長以外にも若手スタッフを中心としたメンバーでミーティングに参加されているので、丁度良い機会だったので「お客様からチップを渡された際の対応」についてレクチャーさせていただきました。各スタッフに「お客様がチップを渡してくれたらどうする?」と質問すると、大体は「お断りする」というものでした。ただ、もう少し深堀していくと、「一度はお断りし二度目にいただく」という答えや「ダッシュで逃げる」という面白い回答もあったのですが、私が指示したことはそのどれでもありませんでした。私自身サラリーマン時代数多くのお客様から有難いことに「謝礼」としてチップを渡される場面が多々ありました。「受注が取れたお礼として」「いつも助けてくれるお礼として」「これからも助けて欲しいから気持ちとして」。営業マンとして高い評価をして頂けたことは非常に誇らしく、何よりも嬉しい瞬間ではあったものの、結果私は一度も「謝礼」「チップ」を受け取ることはしませんでした。理由としては「損をする」ことが分かっていたからです。「あいつは会社に隠れてお金をもらうやつだ」「あいつは内緒で副業している」みたいなことを言われたら、目の前のお金を受けとるメリットよりも断然デメリットの方が大きいのです。そして何より「そんなつもりでやっているんじゃない」という自分の美学に反することで、自分の魂が汚れるとさえ思っていました。ただ、せっかくのお客様からのご厚意を無にするのも失礼な話。だからこそ以下の言葉をお伝えしていました。
「私の行動に感謝して評価してくださるのはとても嬉しいです。本当に有難う御座います。ただ、このお金はいただけません。何故なら私は会社の代表としてお付き合いさせていただいております。だからこそ、私だけ評価を受ける訳にはいきません。なので、もし差支えなければこのお金でまた弊社の商品を購入してください。そうすれば会社も潤いますし、私も私以外のスタッフも潤います。なので是非また買って下さい!」とお伝えしていました。
どうなると思います?お客様が私と会社のことをとことん信頼してくださるのです。そして、これには更なる嬉しいことがあり「口コミ」が発生するのです。「あそこの会社のあの営業マン凄いぞ」「あの営業マンに一回会ってみな」と、どんどん会社と個人の価値が上がっていくのです。そして、更に気持ちよく商品を購入してくださるようになるのです。目先のお金に目がくらんで手を伸ばすより、将来の自分に投資していただく。長期的に「みんなが幸せになる道」を選ぶことも商売人にとって大切なことじゃない?
【第445回】買ってくれる人=良い人ではない
先日営業指導の依頼を受けて、クライアント様の営業マンの接客の場に同席したときのことです。そのお客様は一言で言うと「少し横柄」な人でした。一方的に要望を伝える、人の話をあまり聞かない、相手のことは考えずに自分の利益のみ考える、私が担当であれば完全に「お客様にしない人」です。にも関わらず、その営業マンは終始ヘコヘコしながら言葉は悪いですが「手下」や「奴隷」のように接している姿を見て、商談後「なぜあの人を相手にしているんですか?」とお伺いしたところ、当たり前のように「買ってもらえるからです」とのこと。また、「嫌じゃないですか?」とも尋ねたところ「嫌ですけど売上が¥〇〇万見込めますから」とのこと。やれやれです。この営業マン自体が相手を「お金」として見ているから相手も営業マンのことを「人間」とは見てくれていないのです。鏡の法則とはこのことですね。買ってくれる人=良い人ではないのです。自分が「嫌だなぁ」と思う相手には「売らなくていい」のです。そんなことをしているからこそ「本当に良いお客様」が見えなくなるのです。人生は本当に自由です。特に営業を仕事にしている人に分かって欲しいことは「お客様は無限にいる」ということです。誰と付き合うか、誰のために限られた貴重な時間を使うか、誰と人生の物語を作っていくかは完全に自由なのです。「困ったお客様」に頭を悩ましている全国の営業マンのみなさん。一度顧客の整理をしてみてもいいんじゃない?