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2023-03-20 18:18:00

【第537回】社長を演じてあげてよ

会社の業績を上げていくのは本当に大変です。そして会社の「資産」を残していくのはもっと大変です。株式会社BENchmarkも法人成りして一番最初に思ったことは「社保高っ!!」です。厚生年金、介護保険、健康保険、労働保険を含む社会保険、通称「社保」。弊社でも毎月かなりの額の保険料を支払っています。稼いだ分以上支払うことはないとはいうものの、それでも「こんなに払うの?」と毎月月末に思ってしまいます。真面目にやればやるほど当然支払額は増えているので、そりゃあ真面目にやればやるほど残らんもんだなぁと日々痛感しております。このように会社の業績を伸ばし安定経営を長期的に続け資産を増やしていくのは並大抵の努力では出来ないのですが、会社の業績を下げる方法は簡単です。それは企業のトップが「もうダメだぁ~」と弱音を吐いていたらすぐ潰れます。経営者も人間なので時には弱音を吐きたいときがあるかもしれません。ただ、それは社員や協力業者の前では決して出してはいけない顔なのです。企業のトップは、本人が思っている以上に携わる人に影響力があります。会社の社長が「うちもうダメかも~」と言っていたら、当然社員のモチベーションはダダ下がりです。優秀な社員になればなるほど見切りを付けて退職していきます。協力業者も「あそこの会社はダメらしい」と至る所で悪意なく吹聴します。そうなると益々追い詰められます。私は仕事上経営者の「もぅダメかも~」を聞く機会が多いのですが、その際にお伝えすることは「私にはどれだけ本音を言ってくれてもいいけれど、何があってもスタッフの前ではそれは禁句ですよ」とお伝えしています。それくらい社長の影響力は大きいのです。この世に生きとし生けるすべてのものは「何があるかわかわない人生」を歩んでいます。ただ、特に恵まれたこの日本では、チャンスしかありません。日本においては「平等に幸せになる機会」があると思っています。それを掴むか掴まないか、希望を持つか諦めるかは全てその人次第なのです。求めるからこそ、きっと成果が出るのです。「もうダメだぁ」は成功する機会を放棄するということなのです。そんなことを言っちゃうトップには誰も付いてきません。起業した人、引き継いだ人関係なく、今の肩書が「社長」と名乗っているすべての社長へ。社の長として、せめて誰よりも強気にいこうじゃありませんか!強気になれなくても強気を演じようじゃありませんか!アキレス腱が切れそうなほど背伸びしていこうじゃありませんか!きっとその先に演じた通りの未来が待ってますよ。もし、それでも「もうダメだぁ」と言う口癖が止められないのであれば、さっさと社員や関係各社にお礼と謝罪を伝えて社長という重荷を脱いじゃってもいいんじゃない?

2023-03-18 18:18:00

【第536回】本当の福利厚生とは

3月は年度末。4月から新入社員を迎え入れる会社もあるのではないでしょうか?昨年高専での講師や、インターンシップ生、クライアント様のご子息で、就職活動のアドヴァイスをさせていただいている若い子たちと話していると、就職先の候補を選ぶにあたって「福利厚生」を重視している方がたくさんいらっしゃいました。企業も、特にベンチャー企業に見受けられる傾向ですが、ちょっと面白おかしい福利厚生を用意している会社も出てきているのですが、福利厚生は会社の経営状況によって大きく変わるものです。私も大学を卒業して入った東証一部上場の不動産会社では、なんと社食で有名シェフが手掛ける料理を社員はなんと¥100で食べられる!という夢のような福利厚生がありました。社員食堂ではドリンクも充実していて、冷凍庫に入っているアイスも食べ放題!食いしん坊にはたまらない環境だったのですが、私が入社後すぐリーマンショックによって世界的に不況になった瞬間、その福利厚生は真っ先にリストラされました。社員のモチベーションを上げ、より一生懸命働いてもらえるように会社が用意する福利厚生。ただ、一番の福利厚生は働く人が明確な目標を持って、仕事を通じて社会に貢献し、自分自身の成長や成果に心を躍らせてワクワクしながら生きていける環境をつくっていくことこそが一番の福利厚生だと思います。社員のご機嫌取りの福利厚生は「お客様社員」を増やしてしまう悪循環になる場合もあります。本当に社員のことを思うのであれば、情熱を燃やし仕事に打ち込み、成果が出た際はしっかり還元する。そんなシンプルな会社がなんだかんだ強いんじゃない?

2023-03-16 18:18:00

【第535回】エゴを出していく

エゴ。それは「自己」「自我」。プライドを持って仕事をするということは、ある程度のエゴも必要だと思います。自分の意見を押し殺して組織に組し、お客様の御用聞きをするのはプロではありません。自分の理念・信念を持って、それ以上に情熱をたぎらせ「こうすればもっと良くなる!」「あなたよりもあなたの幸せを真剣に考えている!」と自信を持って言えるかどうか。これも立派なエゴです。株式会社BENchmarkのクライアント様は「素敵なエゴイスト」ばかりです。「いくらお金をもらっても、将来的にお客様のためにならないことはやらない」「どんな常識だろうが、将来自分が振り返ったときに自信が持てないことはやらない」など、みなさんなかなかカッコいいエゴイストです。だからこそファンが出来る。だからこそお客様が待っていてくれる。ビジネスにおいてエゴをだすことは「相手に選ばれやすい」ということです。僭越ながら弊社もそうです。どれだけ売上があっても「ハートがキレイな人じゃないとお付き合いしない」、「自身の地位や見栄のために売上を伸ばしていきたいという人の売上は伸ばさせない」「どれだけお声がけいただいても「困っている人」を優先していく」。これが株式会社BENchmarkのエゴです。「類は友を呼ぶ」と言う言葉。最近特に弊社クライアント様のみなさんとお会いする度に思うのは、こんな素敵な人たちと仕事を通じて時間を共有させてもらえている間は、自分もなかなかいいステージにいられているなと一人こそっとほくそ笑んでいます。これもなかなかの贅沢じゃない?

2023-03-14 18:18:00

【第534回】メディアの怖さ

先日クライアント様からとある業種の情報誌をいただき目を通していたのですが、内容的には「これからヤバいよ」「ここの会社が業績を伸ばしているよ」という内容でした。実はこの情報誌は私もサラリーマン時代目を通していた業界紙でした。感想としては「まだこんなことやってんだ」です。その情報誌の編集者と話していて今でも覚えているのは「ある程度不安を煽らないと買ってもらえませんもん」と言う言葉。人間みんな不安でいっぱい。未来に何があるか知りたくてしょうがないのです。だからこそ不安を煽り、ヒントを与えると人はその情報を求め、そこにお金が発生する。この手の手法は営業でも宗教でも取り入れているところはあります。経験を積むとある程度現状から未来を予測することはできますが、必要以上に恐怖心、不安感を煽る必要はありません。ただ、100歩譲ってこれからの業界の流れに警鐘を鳴らすことは良しとしても、私が一番問題視していることはこの業界紙が「ここが業績を伸ばしている」と言って持ち上げている会社の多くは「派手には見せているけれど経営的にはジリ貧」「キレイに装っているけれども中身はクレーム量産企業」ばかりを持ち上げている姿勢です。おそらく悪意があってやっているのではなく、本当に見抜けず見定めず取材し発信してしまっている。分析力がある会社は「あ~こりゃ偽物だわ」と分かるものの、分析力が疎い会社は素直に受け入れて失敗する。TVも含め、メディアの情報は「ある程度」と思って受け入れないと間違った判断をしてしまいます。じゃあどうすればいいのか?それは自分の足を使って、現場を見て、常にアンテナを立てて圧倒的な数をこなす。これに尽きるんじゃない?

2023-03-12 18:18:00

【第533回】世界的なリストラの動き

2022年Twitterの大量リストラ、その次はFacebookやInstagramを運営するMetaのリストラ、アメリカ大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーでもかつてない規模のリストラ。資本主義の国を筆頭に昨年から大量のリストラを行っています。日本は「終身雇用」を「美学」とする傾向があるので、「社員のリストラ」に関しては難色を示す経営者が多いのですが、こうもアメリカでの大手リストラが続くと不思議なもので政治家も経済ジャーナリストも手のひらを返して「景気を上げていくためにはリストラは必要!」と力説していることに若干違和感を感じますが、私は個人的に「リストラ推奨派」です。リストラというと「首切り」のイメージが強いかもしれませんが、例えば文房具一つにしても、電気代一つにしても「無理無駄」を排除するために日々「何をリストラできるか」を考えていくのも経営においては大切なことです。また、社員に関しても「頑張っていない社員」は当然ながら「成果を出していない社員」もリストラしていかないと、「頑張っている社員」や「成果を出している社員」のモチベーションが下がってしまいます。会社は社員を守るもの。ただその分社員も会社を守っていかなくてはいけません。この両思いが成り立つからこそ、会社が存続し体力をつけていくことが出来るのです。一番最悪なのは「共倒れ」。こうなってしまうと、どれだけ大切に思っていても「助けられなくなる」ので、そうならないように日々成果にこだわって経営を進めていかないといけません。ただ、そもそもこれからの組織の在り方としては「大きくしていく」というビジネススタイルはどんどん変化していくことが容易に想像できるので自分自身の「こうあるべき」という意識自体をリストラしていく必要があるかもしれません。一緒に長く頑張っていくためにも今頑張りどころじゃない?