BENchmarkブログ
【第951回】人の気持ちは分からない
こどもたちへ
「相手の気持ちになって物事を考えよう」という言葉を先生やら場合によってはお父さん、お母さんから言われたことがあるかと思います。ただね、人の気持ちはどこまでいっても分かりません。例えばお父さんはお母さんと出会ってもう22年。お互いこの地球上で一番長く一緒にいる相手ですが、お互いのことはわかりません。例えばお母さんが今日は何が食べたいのか?今週末は何をして過ごそうと思っているのか?今日のお父さんの髪型についてどう思っているのか?などなど、わからないことだらけです。ずっと一緒にいて、尚且つ愛し合っていてもこれです。だからこそ、普段そこまで絡んでもいない、ましてや学校や限られた環境でのみしか見ていない相手のことなんか「ほぼ分からない」のです。大切なことは「分かった気になる」のではなく「分かろうという姿勢」です。だからこそ相手に興味を持って、相手をとことん「知ろう」とする意識が大切です。その上で「その人に合った付き合い方」が大切です。一人が好きな人を無理に人混みが多い中に連れていくのは迷惑だし、逆にたくさんの人と賑やかに過ごすのが好きな人に「この本を読み終わってから遊ぼうね!」なんて言ったら相手は「ゲェ~」です。そんなこと言われたって、そんな簡単に相手に合った対応なんて出来ないよぅと思うかと思います。だからこそ、たくさんの人との出会いを学びの場としていくのです。ときには喜び、ときには傷つき、ときには悩み、苦しみ、そんな中で学んでいくのです。学生でいるうち、特に義務教育の期間は「環境」を選べません。だからチャンス。何が好きかも漠然としている中で食わず嫌いはもったいない。好き嫌いを学び、知恵や知識としてしっかり蓄えていく。これが「学び」だと思います。学びをしっかり身に付け心穏やかで健やかな人生を愉しんでください。