BENchmarkブログ
【第849回】傷つくときちゃんと傷つきなさいよ
こどもたちへ
生きていれば傷つくことも多々あります。心無い言葉を投げられた、冷たい態度に心を痛めた、思い通りにいかなくて自信をなくした、様々な傷つく理由がありますが、その際はちゃんと傷つけば良いと思います。一説によると人間は楽しいことより辛いこと、苦しいことの方が記憶に残りやすいのだとか。それは「防衛本能」で、二度と同じ思いをしないように脳みそが「これヤバいやつ!同じことしてたらダメよ~」と言っているのだとか。だからこそ傷つくときはちゃんと傷つく。「これをすると相手とこじれるな」「こんな人とお付き合いしちゃうとハメられるな」「嫌なことあったら気分が沈んで支障をきたすな」、としっかり傷つくからこそ「対策」を考えられるようになるもの。相手とこじれないように言葉のチョイスを気を付けよう、ハメられる可能性のある人との付き合い方を考えよう、ずっと気分が沈んでいても損だから気分転換の方法を身に付けよう。こうして人は「心が強くなる」のではなく「心の扱いが上手くなる」のだと思います。傷つくことの理由にもよりますが、心の傷はある程度時間が解決してくれるもの。傷ついた時はしっかり知恵を身に付けて自分自身を大切にしてやればいいんじゃない?
お父さんの好きな言葉で「コミュニケーションは傷つきながら学ぶもの」という言葉があります。ときには傷つけて、傷ついて、その度しっかり後悔して、反省して、傷ついて、考えて、君たちらしいコミュニケーションを身に付けていってほしいと思います。
【第839回】自由になる
こどもたちへ
これから君たちはたくさんの人と会っていきます。その中には「この人大好き!」と思える人もいれば「こいつの顔は二度と見たくない!!」という人もいるかと思います。もしかしたらもう既にいるかもしれません。人間不思議なもので「嫌いな人」のことの方が頭に残るもの。それだけ「怒り」や「悲しみ」「憎しみ」の想いは強いのです。ただ、君たちがいくら相手のことを憎んだり、怒ったり、呪ったりしても相手は何も変わりません。君たちがイライラ・モヤモヤしている時間も相手はグースカ寝ています。もしかしたらパフェでも食べてご機嫌かもしれません。そう考えるとどうでしょう?なんか損した気持ちになりませんか?「あいつは気持ちよく寝ているのに、なんで俺だけこんなにイライラしてるんだ?」と思うとアホらしくなりませんか?限られた命、限られた時間、そんな貴重な時間の中で嫌な奴のことを考える時間はとても勿体ないもの。だからこそ、そんな負の感情は捨てる、捨てると相手から解放されるので自分自身が自由になれるのです。誰にも心を縛られない自由。自分の好きな人、自分の好きなもの、自分の心ときめくものだけで自分の心と頭を満たす。君たちの心を支配できるのは他の誰でもなく君たち自身です。だからこそ人に心の舵を奪われないよう、自分の心を自分で操作して自由な人生を歩んでほしいと思います。もし嫌いな相手が出てきて、心や頭からその人を消せたとき「これで自由になったぞ!!」と思いっきり叫んでみてください。きっと心の自由を実感できてなんとも言えない解放された気分になるはずです。
【第831回】勉強ってなんのためにするの?
こどもたちへ
勉強ってなんのためにするのかね?人生において台形の面積を求める機会なんてなかなかないし、メンデルの法則をつかう機会なんてそうそうない。二次方程式なんておそらく来世の生活でも活用することはないかもしれない。それでも勉強する理由ってなんなのかね?学力向上?嫌なことでも立ち向かっていく根性?困難なことから答えを導き出すための発想力を鍛えること?色々な理由があると思うけど、お父さんが思う勉強をする理由は「将来自分の大切な人を助けるため」にするんだと思うよ。時分のスキルは自分のために活用するのではなく、自分の大切な人が困っているときにこそ活用する、社会や次の世代のために自分の知識や培ってきた技術を活用するために一生懸命勉強するんだと思うよ。ただ、これをお父さんが気付いたのは30代半ばになってからだよ。それまで勉強してきたこと、その勉強というのは数学や国語だけではなくて色々な経験、悔しかったこと、上手くいかなかったこと、それでももがいて成果に繋がったこと、ときには成果に繋がらなかったことも含め勉強で、ある時自分の好きな人が困っていたときに「それはこうすればいいんですよ」や「僕も同じ経験したけどキツイすよねぇ」と言った時に「あの勉強(経験)はこのためにあったのか」と点と点が繋がるとはこのことか!と思うようなことが何度もあって、そこから勉強は自分のためにするのではなく人のためにすることだと理解したよ。だからお父さんはお母さんが苦しんでいてその苦しみを開放する手段が「フェルマーの定理を解く」となれば全力でフェルマーの定理に向き合うし、お前たちの命が救われるためには相対性理論を完全にマスターしなければいけないというのであれば喜んで日本のアインシュタインを目指すよ。たくさん勉強すればきっといつか君たちが大切と思う人の役に立てるので、「こんな知識必要なん?」と思うことや体験も今はどんどん勉強しようね、出来れば楽しんで。ただ、テストの点数を獲りに行く勉強とモテるための勉強をどっちか選べと言われたら迷わず「モテ」を選びなよ!そこは気合入れてやってこーぜ!
【第828回】やらかしたときは…
こどもたちへ
人生において間違いや失敗をおかすことは多々あります。先日お父さんは9:00にアポイントを取っていたにも関わらずなぜか10:00からと思いこんで思いっきり遅刻しました。そんなとき、もしかしたら「渋滞に巻き込まれまして…」「車が故障しまして…」「困っていたおばあちゃんを助けてまして…」と、嘘を付こうと思えばいくらでもつけるかもしれませんがお父さんは「さーせん!思いっきり10:00と勘違いしてました!着いたら膝小僧をかち割ってください!」と正直に言いました。なぜか?それは「嘘はいつかバレるから」そして「嘘をつくことは苦しいことだから」です。君たちのおじいちゃん、おばあちゃんはお父さんに「嘘は付いたらダメ」と厳しく教えてくれました。逆に、お父さんが何からしらやらかした時に、勇気を出して正直に自分から「あれこれやらかしました、ごめんなさい」と言うと一切怒らずいてくれました。嘘を付くと、その嘘を隠すためにもっとたくさんの嘘を付かなくてはいけません。だからこそ、なにかしらやらかした時は正直に相手にお伝えし、心底謝る。するとどうでしょう、相手からの信頼度が増すというミラクルが起きるのです。「この人は裏表がないな」「この人は嘘を付かないな」「この人が言うことであれば大丈夫だろう」とチャンスに変わるのです。相手は自分より賢いもの。だからこそ小手先でどうこうしようとしても、相手には丸わかりです。もしバレていないのであれば、それは相手が「バレていないフリ」をしてくれているだけで、着実に自分の「信頼貯金」は無くなっていきます。自分を守るために嘘を付いてしまうことは必ずしも悪いことではありません。ただ、そこを踏まえて勇気を出して「ごめんなさい」と言えた先には、きっと君たちにとって「良かった」と思える未来があります。何より正直に生きることが出来れば、何の後ろめたさもなく生きることができます。世界は自分で広げていくもの。後ろめたい気持ちは自分の世界を自分で狭めてしまいます。君たちの世界は無限です。どんどん世界を広げていくためにも「勇気ある正直者」を貫いてください。
【第825回】鍛えるべきは我慢する力ではなく嫌なものを嫌と言える勇気
こどもたちへ
我慢は大切です。例えばお金であれば、ある時にあるだけ使ってしまうと本当に必要なときに困ってしまうし、食べ物もある時にあるだけ食べてしまうと肥満に繋がって健康を害すだけではなく時には人から「だらしない人」と認識されて貴重な機会を自分で潰してしまうかもしれないので我慢は必要ですが、「人付き合い」においては「我慢」ではなく「嫌なことを嫌と言える勇気」や「嫌なことを相手に伝える技術」を鍛えていくことが大切です。一番もったいないのはこの広い世界で、無限と言ってもいいほどたくさんの人がいる世界で好きでもない人とずっと一緒にいて、心を壊す、身体を壊すことがもったいないとお父さんは思うよ。ただ、「俺はこれが嫌だ!」といきなり言うと相手にも言い分はあるし、ただのわがままになってしまうと「サムい人」になってしまうから「伝え方」や「伝える場面」は考えないといけないよ。「討論」でどちらかが良い、悪いを決めるのではなく相手の言い分もちゃんと聞いて「議論」をしないといけないよ。最初は上手くいかないかもしれないけど、何度も何人も議論をすることによって年を重ねて体力も精神力も衰えてきたときに、自分の周りには自分の好きな人ばかりがいる環境こそが豊かな老後になると思うよ。もし「一人の方が楽」なのであればそれも良しだよ。お父さんもお母さんも、お前たちが「これぞ俺の幸せ」というものを見つけて、それを大切にして「あ~幸せ」と思える人生を歩んでくれたら最高にハッピーだよ。