BENchmarkブログ
【第326回】読み書きそろばんが出来れば100点
ベンチマーク代表射場(いば)です。
経営者の多くの人が「経営者たるもの」「経営者として」と
自身を「経営者だから」と必要以上に自分でプレッシャーをかけて
自己啓発セミナーに行ったり、異業種交流会に参加したり、よく分からん呑みの席に行ったりと、
「それ本当に必要です?」ということに時間もお金も投入している人はたくさんいます。
「経営者」なんていう人間なんて一人もいないんですけどね。
経営に大切なことは人生論、道徳論、経営論等色々必要かもしれませんが、本当に必要なことは
「読み書きそろばん」なのです。シンプルに。
どれだけ偉そうなことを言っても赤字だと0点です。
どれだけ立派な事を言っていても利益の残し方を分かっていなければ経営においては何もわかっていません。
ただ、有難いことに物事はとてもシンプルで、経営には√(ルート)もπ(パイ)もフレミングの法則も
まったく必要ありません。
成果が出ない!成果を出すために!といろんなことに時間とお金を遣うのもいいかもしれませんが、
時には落ち着いて「基本に忠実」に物事を進めていけば、成果を出すのもそんなに難しくないんじゃない?
【第310回】後継者に残したいもの
ベンチマーク代表射場(いば)です。
後継者問題はどこの企業も抱える重要な課題の一つです。
「誰に残していくのか」ももちろん大切なのですが、
私が一番大切にしていることは
「何を残していくのか」だと思っています。
これはあくまで個人的な考えなのですが、
私は可愛い我が子や今後後継者が出てきた場合心に決めていることは
「お金は残さない」ということです。
最近はむしろ「¥100万」くらい借金を意図的に残してやろうかなと
思っている程です。
何故なら生きていく上で大切なことは「知恵を出し動く事」だと知っているからです。
お金ももちろん大切です。
ただ、お金は一番ではありません。
大切なことは「お金」よりも「お金を稼ぐ術」、もっと大切なことは
「幸せに生きていく術」が生きていく上で一番大切なことではないでしょうか?
生まれたときは誰も¥1どころか、何も手に持っていない状態で生まれてきたのです。
お金はなくなればまた稼げばいいのです。
ただ大切なことは「稼ぐスキル」と「強い心」です。
一休さんで有名な「一休和尚」のお話しでこんな説話があります。
亡くなる時に一休さんは一通の封書を弟子に渡しました。
「この先、本当に困ることがあったらこれを開けなさい」
と言い残しこの世を去った後、何年か経って本当に寺の危機が訪れた際に弟子たちが
一休さんからの封書を開けたところ、そこに書かれていたのは
「心配するな、大丈夫、なんとかなる」という言葉だけでした。
大笑いした弟子たちは勇気と知恵を出し寺の危機を乗り越えたとのことでした。
この時に「お金」を残していたらどうなっていたでしょう?
一時は凌げたかもしれませんが、「勇気」と「知恵」は生まれないどころか、
弟子たちは「自分達が頑張らなくても、また何とかなるかも」といった考えを持ってしまい
より悲惨な結果に繋がったかもしれません。
経営者でなくても、大切なお子さんがいらっしゃる方、何かを残していきたいと
想える人がいらっしゃる方、あなたは何を残して逝かれますか?
【第291回】正しく怖がる
ベンチマーク代表射場(いば)です。
新たな事業、新たに起業される方、過去の私も含めてですが
「必要以上に臆病になる」ということがあります。
本当に大丈夫かなぁ…
失敗したらどうしよう…
こんな困難が起こったらどうしよう…
そもそも上手くいくかなぁ…
その心配事がある限りは大きな問題は起きないので大丈夫だと思います。
新たな挑戦をする際に「なんとかなるっしょー!!」と楽観的に考えるのも
戦略不足で何かあったときに対応出来ないもの。
ただ、あまりに必要以上に怖がり過ぎて「石橋を叩きすぎて壊す」というのも
もったいない話。
適度な不安や恐怖は必要なのではないかなと思います。
正しく怖がり、慎重に物事を進めていき、正しく楽しんでいければ
そんなに思った以上の悪いことは起きないので、怖がれる自分も
しっかり認めて、それ以上にこれからの自分の成功も少しは信じてやってもいいんじゃない?
【第280回】0も立派な数字です
ベンチマーク代表射場(いば)です。
前職お世話になっていた輸入商社時代、とても人に恵まれてお仕事をさせて頂きました。
当時お世話になった先輩はコスト意識が高く、「射場っちの今日の人件費、ガソリン代、高速代その他もろもろの
経費を足すといくらになる?それに対して今日売上はいくらあった?粗利は?」と事あるごとに
指導して下さいました。
また社長からも日報に「数字を意識して書くように」と直接指導して頂けました。
数字を意識すると、とても怖くなるんです。
「わぁ~、今日も足りてない」「今日もマイナスだ」とどんどん焦って怖くなってきます。
中々思うように売上も上げられない、でも会社が自分に使ってくれているお金は
どんどん増えていく。そうすると罪悪感から「数字をあやふやにして報告する」といった癖も
身に付いてしまいます。
そんな時、社長から言われたことは「¥0なら¥0でいいんです。0も立派な数字ですよ。」
と仰って頂きました。
そうなんです。「0」も立派な数字なんです。
数字を追い求める営業マンが数字から目を背けていたら、そりゃあ出る結果も出ませんよね。
当時の「数字に対する意識」が今の私を救ってくれています。
本来、起業したばかりの人は資金繰りに苦しむのが世の常ですが、
最初からかなり細かく、厳しく数字と向き合いながら事業を進めてお金の面で比較的苦労せずこれたのは
当時の指導して下さった上司や先輩方、数字との付き合い方を教えて下さった社長のお陰です。
恩を恩で返せるよう、成長し成功し、貢献していこうと思っております。
【第229回】あなたがしたいのは経営ですか?教育ですか?
ベンチマーク代表射場(いば)です。
社員を何人も雇用しているクライアント様に必ず共通する問題が「人」です。
なかなか成果が出ない、なかなか成長してくれないならまだしも、
社員がちゃんと挨拶をしない、嘘をつく、お金をちょろまかす等々、
人が増えれば増えるほど抱える問題も様々です。
そんなクライアント様にお尋ねすることがあります。
「社長がやりたいことは経営ですか?教育ですか?」
そうお尋ねするとみなさんハッとした顔になられます。
会社は学校ではないのです。
ちゃんと挨拶をする、嘘をつかない等々、そもそも会社で学ぶことではないのです。
学校ですら学ぶためにお金を払いますよね?
何故社会人にもなった社員に教育して、お金まで払うのでしょう?
究極のドMなのでしょうか?
戦前戦後の日本はまだまだ「人を育てる余裕」があったのかもしれません。
ただ、時代は令和。ましてやコロナウィルスの影響で社会の仕組みそのものが
ガラッと変わった状況で、過去の美談も大切ですが、もっと大切なことは「今」を見ること。
時代に残ってきたのは体が大きいものでも力が強いものでもなく、
「進化出来たもの」じゃない?
