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2024-02-08 18:18:00

【第702回】財布にお金が入っていないのに買い物をしない

2020年1月に起業して早くも4年経過しました。輸入商社時代にお世話になった社長がお亡くなりになったことが起業のきっかけの一つでしたが、社長からはたくさんのことを教えていただきました。正確には社長は物静かな方でしたので、社長の考えや思想を上司や先輩から教えていただいていたのですが、その中の一つで「財布にお金が入っていないのに買い物をしない」という言葉がありました。当たり前のことなのです。子供でも分かる当たり前のことなのですが、世の経営者の多くがこれが出来ない。わざわざ銀行から運転資金を借りて自分の身の丈に合っていない事業に手を出して身を滅ぼす。大の大人なのに当たり前のことが出来ないのです。ただ、当たり前のことだからできないのかもしれません。気持ちの良い挨拶をする、間違ったときは謝罪する、ゴミは拾う、整理整頓をする、こういった当たり前のことが大人になると出来ない、もしくは大人になっても出来ないからなかなか成果に恵まれないのかもしれません。弊社は起業してからお陰様で借入¥0です。銀行から「射場さんだったら¥1億以上融資できますよ?」と言われても「借りてどうするの?必要ないです」「ですよね」というやり取りです。弊社クライアント様で年商2億~5億規模の企業でも銀行借入が¥0のクライアント様は全体の4割くらいでしょうか?借入しなくても全然余裕なのです。経営者の中には「銀行からガンガン借りられるだけ借りて、事業を大きくして早く軌道に乗せるためにも借入しないといけないんだ」という方もいらっしゃいますが、商売は人様あってのこと。お客様はもちろ、取引先、スタッフのことを考えると博打はしてはいけないのです。博打は自分のお金で、人に迷惑が掛からない規模でやらないといけないのです。商売の鉄則は短期的に成長させるのではなく、じっくりコツコツ積み上げて継続していくということです。今まさに銀行から借り入れでもして事業をしようかな?と思っていらっしゃる方がいるのであれば、改めて自分の財布の中身を見て考えた方がいいんじゃない?