最新ブログ
【第693回】メンタルは「強い」「弱い」ではない
「あの人メンタル強いわぁ」「あいつなんでもすぐ傷ついて、メンタル弱いわぁ」などなど、「心が強い、弱い」という表現がありますが、そもそも人の心は「強くない」のです。心が強い人なんて一人もいません。嫌なことを言われると傷つくし、客観的に見ると些細な事でもずっと引きずってトラウマになっていたりと、人間そんなに個の違いはありません。では、なぜメンタルが強い人、弱い人という差が出るのでしょう?これは正しくは「テクニックの差」なのです。メンタルが強いと言われている人は、何か自分にとって不都合なことがあっても上手に消化できるということなのです。これは持って生まれた性格もありますが、意識で結構どうにかなります。現にわたしは新卒で入った会社の適正テストでは「エゲツナイほどのネガティブ」と診断されました。なので根本は今でもエゲツナイほどのネガティブです。ただ、これは輸入商社時代の直属の上司や先輩に上手に育てていただいた結果、メンタルをコントロールできるようになったお陰で随分と生きやすくなりました。起業してからはほとんどなくなりましたが、嫌な人と会った際、それまでだと「なんだあの人は…」とずっと引きずりがちだったのが、今では「よっしゃー!今の時点であの人に会っておいて良かった~!これで今後同じような人が出てきてもあしらい方をマスターできたぜ」と、ポジティブに考えられるようになった、これこそテクニックなのです。「あの人はメンタルが強い」といわれる人は、実はその人も陰で悩んで苦しんでいて、そこから脱却するためにテクニックを身に付ける努力をしてきたということが分かれば、ちょっと見え方が変わってくるんじゃない?