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【第658回】持てば持つほど苦しくなる時代
物価の上昇に実質的な増税に歯止めが止まらず、市場は益々厳しい状態になっています。働き方改革として来年から実施される「2024年問題」でも、送料の値上げとして実際に先日佐川急便が送料を7%upするということが報道されました。ヤマト運輸も約3万人の契約社員をリストラするという報道があり、今後益々物流業界の人手不足+送料up+発送から到着までの納期を要することになり、益々値上げの波を止めることができなくなってしまいます。値上げして給料が上がれば問題ないのですが、現状政府がやっていることはブレーキを踏みながらアクセルを踏むという訳のわからないことをやっているので益々状況は厳しくなってきます。文句を言っていても経営が良くなることはないので、経営者は対策を練らなければいけません。「どうやってお金を増やすか」の対策はシンプルに二つ。「どうやって入ってくるお金を増やすか」と「どうやって出ていくお金を減らすか」です。「どうやって入ってくるお金を増やすか」においては、今後益々少子高齢化で様々なサービスが「営業機会が減る状態」が誰の目から見ても明らかなので、現状こちらにシフトしていくのであれば海外を視野に商売をしていかなくてはいけません。ただ、「どうやって出ていくお金を減らすか」は今すぐにでもたくさん出来ることがあります。ただ、その中でも一番大変なことは「一度増やしたものを減らすこと」です。人、物において、一度増やしたもの、大きくしたものを減らすのは相当の体力を要します。そう考えると、現状考えもなく人材を募集すること、社屋を必要以上に新しくすること、会社を意図的に大きくしようとすることは、ちょっと頭の良い人だったらどういうことか分かるかと思います。「勢いが良い会社」と「勢いが良さそうに見せている会社」は全然違うもの。そこらへんを見極める力を今後もっと磨いていく必要があるんじゃない?