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2023-10-24 18:18:00

【第648回】人手不足問題

現在業種問わずたくさんの企業で「人手不足」が問題とされています。政府が率先して進めている最低賃金upの取り組みが悪い方向に進んでいて、時給が上がる→少ない労働時間で稼げる→ただ扶養控除の兼ね合いがあり結果働ける時間が少なくなってしまう→人手不足に繋がっているのも原因かと思いますが、根本的な問題は出生率の減少。最近NHKの特集で「人手不足に対しての各種企業の対応」という特集が組まれていたのですが、どの企業も人員をありとあらゆる手を使い「取り合っている状態」。正直「アホじゃねぇの?」と思いました。大切なことは人員が少ない→その中で人を集めることに力を入れるではなく、人員が少ない→少ない人員で回せる仕組みを考えるという「今の現状を受け入れ相応しい対策をする」ことがビジネスの鉄則にも関わらず根本的なところをみんな分かっていない。例えば昔の大工さんや職人さんは「今あるもので仕事をする」ということが根本に教育されていました。「職人は道具を選ばない」という言葉がそれです。今ある環境で自身の知識と技術でベストを尽くす。この基本を分かっていないから「もっとたくさん人を入れる」「もっとたくさん設備投資する」という「もっともっと地獄」に陥ってしまうのです。結論から言うとみんな「欲しがり過ぎ」なのです。「もっと売上が欲しい」「もっと他者から評価されたい」「もっと人よりよく思われたい」、もっともっともっとが結果自身の身を滅ぼすのです。人手不足問題の向き合い方の一つとして少ない人員でどう回していくか。会社の終わりをどう持っていくか?と考えるのも一つの手なんじゃない?