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【第536回】本当の福利厚生とは
3月は年度末。4月から新入社員を迎え入れる会社もあるのではないでしょうか?昨年高専での講師や、インターンシップ生、クライアント様のご子息で、就職活動のアドヴァイスをさせていただいている若い子たちと話していると、就職先の候補を選ぶにあたって「福利厚生」を重視している方がたくさんいらっしゃいました。企業も、特にベンチャー企業に見受けられる傾向ですが、ちょっと面白おかしい福利厚生を用意している会社も出てきているのですが、福利厚生は会社の経営状況によって大きく変わるものです。私も大学を卒業して入った東証一部上場の不動産会社では、なんと社食で有名シェフが手掛ける料理を社員はなんと¥100で食べられる!という夢のような福利厚生がありました。社員食堂ではドリンクも充実していて、冷凍庫に入っているアイスも食べ放題!食いしん坊にはたまらない環境だったのですが、私が入社後すぐリーマンショックによって世界的に不況になった瞬間、その福利厚生は真っ先にリストラされました。社員のモチベーションを上げ、より一生懸命働いてもらえるように会社が用意する福利厚生。ただ、一番の福利厚生は働く人が明確な目標を持って、仕事を通じて社会に貢献し、自分自身の成長や成果に心を躍らせてワクワクしながら生きていける環境をつくっていくことこそが一番の福利厚生だと思います。社員のご機嫌取りの福利厚生は「お客様社員」を増やしてしまう悪循環になる場合もあります。本当に社員のことを思うのであれば、情熱を燃やし仕事に打ち込み、成果が出た際はしっかり還元する。そんなシンプルな会社がなんだかんだ強いんじゃない?