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【第506回】本気スイッチ
生きていると様々な「奇跡」に遭遇することがあります。ただ、私が数多くの奇跡を肌で感じられるようになったのは26歳以降です。それは不動産業界から輸入商社に転職した際です。それまでは超絶ぬるま湯に浸かっていたこともあり、世の中をなめきっておりました。会社は給料を出してくれて「当たり前」、残業代や福利厚生は働く社員の権利だからこそ受けて「当たり前」、会社が存続しているのは「当たり前」と、何の根拠もない「当たり前」を当然のように思っていました。何故ならそれまで「守られている日常が通常」になっていたからです。ただ、新卒で入った不動産会社は東証一部上場の「大企業」ではあったものの、転職をした先の輸入商社は社員数約30人にも満たない「中小企業」。当然一人一人が成果を出さないとたちまち経営難になることから、緊張感もあり特に仕事中は非常にピリピリした状態でした。ただ、そのピリピリは嫌な雰囲気ではなく、各々が自身の役割を把握していて、成果を出すために「真面目に頑張っている」からこそ出ている空気感だったので、とても新鮮でした。ただ、今まで「守られ癖」が付いているので心のどこかで「誰かが何とかしてくれるでしょ」と言う気持ちがあったが故に、中々成果が出ません。そこで先輩社員から指摘してもらったことは「本気でやれよ」という言葉を授かりました。その時、お恥ずかしながらやっと自身の「甘え」や「置かれている状況」を客観視出来ました。当時私は転職して6日後に第一子が生まれてきて、妻も働けず私が諦めたら一家3人路頭に迷うというなかなかスリリングな状態でした。そして、前職の不動産会社は新卒こそ優遇されるものの、中途社員に対する扱いは厳しく、成果が出ていない状況が3ヶ月~半年続けば会社に在籍することは困難な環境でした。中途社員の価値は分かっていたので、自身も中途であり、妻、子どもを背負い追い詰められた環境で、尚且つ先輩からの「本気でやれよ」。ここでやっと「本気スイッチ」が入ったのです。ただ、ここからが今まで私が体験してきた数多くの「奇跡」との出会いの始まりでした。これは次に続く流れじゃない?