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2022-10-07 11:28:00

【第455回】予測力を磨く

前職私が勤めていた輸入商社はとても優しいけれど「厳しい会社」でした。例えば月の売上目標が仮に¥1,000万だとします。目標¥1,000万に対して¥800万だと叱られます。これは当然。ただ、目標¥1,000万に対して¥2,000万売上を達成したとしたら、これも叱られました。特に「意図していない売上の場合」は特に厳しく𠮟られるのです。「目標より高く達成したらいいじゃん!?」と思いますよね?

何故叱られるか?それは「正しく予測が出来ていないから」なのです。私が勤めていた輸入商社は主にヨーロッパから商品を輸入していました。そうなると、発注して日本に届くまでに2ヶ月~3ヶ月程時間がかかるので、「予測力が鍵になる」と言っても過言ではありません。予測して発注した数が捌けなければ当然「在庫」になってしまいますし、予測した発注数以上に販売してしまうと、当然「在庫不足」になります。だからこそ、根拠があって「意図的」に目標に対して売上をガツンと上げた際は評価されるのですが、「ラッキー」や「偶然」といった自身でコントロール出来ていない売り上げは評価されないどころか、評価が下がるのです。逆に目標に対して未達成だった場合でも「理由が明確で、具体的な改善策」があれば「了解です」の一言で終わるのです。

予測力がないということは、それだけ「把握出来ていない」ということ。「把握出来ていない」ということは、「お客様の状況を理解出来ていない」ということ。「お客様の状況を理解出来ていない」ということは、「お客様のお悩み解決に貢献出来ていない」ということなのです。相手の状況も分からないのに助けられる訳がありません。

そのように厳しく指導して頂けたお陰もあって、私の年間での発注数の誤差は3%くらいだったと思います。自身の予測力をとても磨かせていただきました。

だからこそ、独立してからも数字の面での読み違いは「ほぼ皆無」です。今月支払が払えない、思った以上に税金を支払うことになって困ったということは一切ありません。だって予測通りに物事が運んでいるから。当然そこにはクライアント様、いつも協力して助けてくださる方のお力添えがあってこそですが、肝心の私が「どんぶり勘定」では論外です。「細かく分析する癖」が身に付き、「予測力」を上げていくと、思った通りの人生になっていきます。これこそが実績と経験の積み重ねからなせる業じゃない?