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2022-08-24 18:18:00

【第435回】安売りは麻薬

「とにかく買ってもらいたい」という思いから、「値引き」「キャンペーン」といろんな項目を付けて「値下げして売る」会社や営業マンは多数います。ただ、これはとても「危険な行為」です。

理由としては「自力が付かない」「商品のブランドを下げる」「商品に誇りを持てなくなる」といったことに繋がり、益々「売れなくなる」からです。

現在弊社はモノを販売して収益を得る「物販」はしていません。ただ、サラリーマン時代基本私は「値引き」をしませんでした。むしろ「安くして」と言う人になればなるほど「高く提示」していました。私が値引きするタイミングは「何年もリピートしてくださり、頻繁にお伺いしなくても購入し続けてくれる人になったタイミング」です。「新規顧客」にはむしろ高く販売してきました。これは何故かと言うと、「新規顧客」は「手がかかる」という理由からです。当然新規顧客は商品を初めて使うからこそ「問合せ」が多くなります。また、慣れない商品の取扱いに失敗したり、指導する手間も必要なことからどうしても「時間もお金も使う」傾向になります。だからこそ、しっかりお金をお預かりし、その方のサポートが出来るようにしておくのです。

当時新規で商品をご購入いただいた方に高額で販売していた私がそのお客様のためにやっていたことは、そのお客様の集客のお手伝いとしてチラシの作成からポスティング、営業指導などを「無償」でさせていただいていました。ただ、これが出来たのも「費用をたくさんお預かりしているから」なのです。安売りして利益が無い状態では、とてもこんなことをしている時間も余裕もありません。

「お預かりした分、しっかり還元していく」これが商売の基本です。だからこそ、「安売り」はしてはいけないのです。

とある会社では、目先の売上目標を達成するために売上が下がってきたら「キャンペーン」を行っていたのですが、そうすると顧客が「キャンペーンの時しか買わなくなる」という最悪な循環に陥ってしまい売上はもちろんですが利益も大幅減という本末転倒な結果になってしまったと言います。こんな会社はこの会社以外にもたくさんあるのかと思います。

弊社クライアント様に口を酸っぱくしてお伝えしているのは「お客様のことを大切にするのであればしっかり利益を確保する」ということをお伝えしています。

しっかりお預かりするからこそ、お客様が困った際に追加の請求をせずとも助けに行ける、これこそがお客様への恩返しなのです。

「安売りは麻薬」、安売りばかりしていたら心も体も壊していくんじゃない?