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【第374回】一喜一憂しない
新社会人の皆さんはもうちょっとで入社一ヶ月経過しようとしていますが、仕事の調子はいかがでしょうか?社内研修が終わりに近づき、連休明けからそろそろ現場にて実践という方も少なくないと思います。特に営業の方は「自分は成果が出せるのだろうか?」と不安になっていらっしゃる方もいらっしゃるかとは思います。
私が大学を卒業して一番最初に入社したのは全国展開している不動産の会社でした。私の業務内容は、土地を持った人にアパートを建てて土地活用を提案する仕事でした。1件受注が取れたら約¥1億程のお金が動き、各営業マンには年間「最低4件」というノルマが課せられていました。目ぼしい土地を探して、土地の所有者を突き止め、土地活用の提案を行う。その手法としては飛び込みと電話によるアポイントからなのですが、そもそもアポイントが取れない。アポイントが取れてプレゼンを行うもののそんなに簡単にご契約までには至らない。折衝機会が限りなく少ないので、1件1件を「命がけ」で接客しなんとしても契約に結びつけようと必死でした。だからこそ、契約に至らない時は非常に落ち込むのです。かなり一喜一憂し一件一件のお客様に対して依存・固執していました。
ただ、その後転職した輸入商社では海外から仕入れた建築材料を売り歩く仕事でした。一番安い単価のもので当時¥640/税別でした。一番高額な商品でも¥4万程です。それらを販売して一月約¥1,000万~¥1,500万程売上を作っていくのです。小単価のもので大きな売上を作っていく。こうなると「数」にも注力していくのです。多くのお客様に多くの商品を販売して売上を作っていく。この経験が私の営業マン人生を変える要因になりました。
なぜなら「一件一件のお客様に固執しているヒマがない」からです。ダメだったら次、ご購入頂いても売り上げを作rるために次、といった感じです。そんな中で販売の仕方、営業のやり方をマスターし、いわば「無双状態」で営業をしていくと、益々どんどんご購入して頂ける状態が「当たり前」になってくるので、「買って頂けたこと」に喜ぶのではなく、それ以上にお客様が自社の商品を活用して成功して下さったときに喜びを感じるようになりました。
買ってもらえた、買ってもらえなかった、どちらもただの「結果」です。いちいち過去の結果に喜んだり、悲しんだりする時間があれば、「次どうすればいいか、もっと良くするにはどうすればいいか」を考え実践していくことが、更に良い結果をもたらす最良の方法だと思っています。
どんな結果が出ても心も頭も冷静に、その場面を楽しんで体験していく。これこそが仕事の醍醐味じゃない?
失敗してもそれがきっと未来の成功の種になるので、ワクワクしながらたくさん挑戦してくださいね!