BENchmarkブログ
なんでええ奴から先死ぬねん
親友が死んだ。正確には死んでた。1月13日。分かったのは今日。慣れ合う訳でも必要以上に絡む訳でもなく、ただいつも気にかけてくれてて毎年4月1日のエイプリルフールにバレバレの嘘のLINEを送ってくれてツッコんで「ではまた来年」と言い合う親友。高校のときに出会って、大学は違う大学に進んで、地元の友達でもなかったもののいつも一緒に遊んでいて。頭が良くて、昔から大人で達観していて、誰からも好かれていて、もちろん人からの悪口なんて聞いたこともなくて。結婚式も出てくれて、起業するときもたまたま連絡をくれて信用金庫で働いていたから経理を教えてほしいと言ったら自分も転職して間もなくて忙しい中でわざわざ夜仕事終わりに家まで来てくれて。
いつも4月1日だけやりとりしてたのに去年の10月いきなりめずらしく電話があって「俺らもう40やで、あっという間に50、60になってこのまま行ったら次に会うのお互いガン宣告されたときやで、飯でも行こうぜ」と誘われて。でも忙しくて行けなくて、「来年3月ころにスケジュール合わせていこうぜ」と伝えて電話を切って。そして昨日4月1日にも関わらず連絡がなくて、こっちからしょうもないLINEを送っても既読が付かなくて。営業マンでもないのにいつもレスポンスが早いくせに今朝になっても既読が付かなくて。胸騒ぎがしてネットで名前を検索すると「事故」の情報が出てきて。まさかの同姓同名かと思って仕事中かなと思って連絡したら転送先の番号のアナウンスがあって。「連絡先変えたんかいな。」と半分理解して半分理解したくなくて転送先に連絡をしたら出なくて。「良かった、やっぱ仕事中やんね」と思ったら初めて聞いた女性の声で「主人のご友人の方ですか?」と、なんでなん、なんでやねん、お前まだ子供小さいやん、お前めっちゃ奥さん大切にしてたやん、オレまだ何も返せてへんやん。もらってばっかやん。3月会うって言うてたやん。
怖かったやろ、いつもしんどいとき何も言わんとずっと一緒におってくれたのになんもできやんくてごめん。一番しんどいとき救いに行ってやれなくてごめん。亡くなったことに気付くまで時間がかかってごめん。もう全部ごめん。神様がいるなら僕の寿命を半分にしてもいいからあいつに分けてあげてほしい。もし時間を巻き戻して戻れるのであれば10月電話があったあのときに戻してほしい。すべての予定をかなぐり捨てて会えばよかった。「来年3月が当たり前にくる」と思っていた自分を殴りたい。結局この年になっても命の繊細さを何も学んでいない。奇跡的なことの積み重ねで生かされているこの命になんと慢心していたことか。
帰って妻に伝えたらわんわん泣いてた。そんなに絡んだこともなかったのに「何もお返しできていない」とすごく泣いてた。やっぱりお前はすごいよ。みんなファンにする。だからみんなが寂しい。みんなが悲しい。お前がいないと笑えない。きっとずっと悲しい。ずっとずっと悲しい。会わない時間が長くても会ったとたんに昨日会ってたかのように絡める、こういうのが「親友」って教えてくれた存在。感謝しかない。
奥様も「またお越しください」って言ってくださった。すごいよお前の奥さんは。お前に返せやんだぶんお前の家族にできることをすべてやるよ。死んだとき「お前と友達でよかったわ」っていってもらえるようにとことんやるよ。 ちゃんと空気もよんでやるよ。今更気付いたけどお前とオレイニシャルいっしょやんけ!なんで今やねん。夢枕出てきてくれ、わがまま言ってくれ、困らせてくれ、なんでも言うこと聞くよ。今までわがまま言う人じゃなかったやん、死んだあとくらいわがまま言いや。オレが死んだらまた遊んでや。ちゃんとあっちでゆっくり休みや。生まれ変わるときはまた一緒の時代に生まれよな。来世も友達でおらしてな。
