BENchmarkブログ

2026-02-04 18:18:00

【第1067回】「怒る」と「叱る」

怒るって、基本的には 自分の感情の発散 だと思うんです。

・思い通りにならなかった
・期待を裏切られた
・自分が損をした気がした
・プライドを傷つけられた

こういう「自分起点」の感情が溜まって、それが外に出てくる。だから怒っている人の話をよく聞くと、「私は」「俺は」「自分は」がやたら多い。要するに、相手のためじゃない。一方で、叱る。これはもう完全に相手起点 だと思っています。

・このままだと損をする
・同じ失敗を繰り返してほしくない
・もっと良くなれるはず
・次は成功してほしい

こういう想いがベースにあって、言葉を選びながら伝える行為。だから叱るって、実はめちゃくちゃエネルギーが要る。自分がスッキリするどころか、下手するとモヤモヤが残る。それでも言う。それが叱る。ここが一番大事なところなんですが。怒る人ほど「叱っているつもり」になっているケースが多い。これ、怖いです。本人は「相手のためを思って言っている」と思っている。でも実際には、感情が先に立っていて、言葉が荒くなり、論点がズレていく。結果どうなるか。相手は内容じゃなく、「言われ方」しか記憶に残らない。これ、最悪のパターンです。わたし自身も、もちろんあります。過去、「今のは叱ったつもりだったけど、ただ怒ってただけだな」と反省したことは、何度もあります。ただ、「叱るとき」に自分に問いかけていることがあります。

・この話は相手の未来に必要か
・今じゃなくてもいい話じゃないか
・感情が混じっていないか
・この言い方で本当に伝わるか

これを通過できないときは、基本、言わない。一晩寝かせることも多いです。それどころかお伝えするにあたり1ケ月以上考えることも多々あります。怒りは一晩寝ると、だいたいどうでもよくなる。でも本当に叱るべきことは、翌日になっても消えない。不思議なもんです。あと、これはかなり重要だと思っていて。叱る関係性があるかどうか。信頼関係がないのに叱るのは、ほぼ事故です。それはただの上から目線か、マウントか、自己満足。

まず信頼。次に指摘。順番を間違えると、全部壊れます。怒るのは簡単。でも叱るのは難しい。だから多くの人は、怒る。でも本当に相手のことを思うなら、感情を抑えて、言葉を選んで、覚悟を持って伝える。これができる人はとても少ないと思います。でも、そういう人に出会えたら、めちゃくちゃラッキーだと思います。あなたには「叱ってくれる人」はいますか?「叱られていない」のは自分の能力が高いのではなくひょっとして「叱られる価値」がないんじゃない?