BENchmarkブログ

2026-02-02 18:18:00

【第1066回】優れた人は人の前で自分のこどもを褒めない

先日とても素敵な経営者とお会いしました。戦後を生き抜かれた方で、経営は実質ご子息に任せていらっしゃっていて、ご子息はお人柄だけではなく能力が非常に高い方なので成果も出しているにも関わらず「こいつはまだまだ」「全然ダメ」「センスがない」と、まぁボロッカスに言う姿を見て「すさがだなぁ」と思いました。「??」となられる方もいらっしゃるかと思います。ただ、考えてみてください。もしこの社長がわたしやスタッフに対して「うちの子はすごい!」「うちの子は優秀だ!」と言ってしまったもんなら誰もこのご子息に対して意見が言えなくなりますよね?「社長は自分のこどものことをとても評価しているんだ、であればこどもに指摘すると社長を批判することになるな…」や「このこどもに指導したら、もしかしたら社長が「うちの子に何言ってくれてるんだ!」と言いかねんな、となり誰もご子息に意見を言わなくなってしまいます。かわいい我が子を可愛がるが故に、他者から我が子が可愛がられなくなり、結果我が子にとっては「指導」や「叱咤」をしてくれる貴重な存在がいなくなり我が子にとって最悪な結果になることをこの社長は知っていての発言なんでしょう。大抵の人は「わぁ~、社長また自分のこどもにキツく当たってるよぉ、かわいそう」となるのですが、そうなると「わたしがこのお子さんを支えないと!」となるのが人の性。これを気付く人はそんなに多くはないかと思いますが、この社長の愛情の深さ、先を見通す目は尊敬しかありません。もし「うちの子はすごい!!」とかスタッフや取引先の前で言っちゃっている人は、その行為は最終的に大切なお子さんの慢心を招くだけではなく、他者を通じた成長を奪う残酷な行為であると共に、ご自身のアホさを露呈してしまう行為になるので気を付けた方がいいんじゃない?