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【第353回】三人の営業マン(N社ver.)
新車購入に向けて全く車の知識とこだわりが無いため、ディーラーを端から攻めることにした射場夫妻。
続いてのディーラーは国産車を扱う「N社」。
ちなみにN社は普段お世話になっている人が超絶お気に入りのメーカーで、事前に「N社の車めっちゃ良いよ!」という情報を基にお伺い。
出て来てくれたのは50代前半の「ベテラン営業マン」。
彼の第一声は「失礼ながらお客様、とてもオシャレですがアパレル関係にお勤めですか?」との一言。
さすがベテラン営業マン。営業の基本である「褒め」をしっかりかましてくれます。
ただその日の私のコーディネートは地元のマダムたちが足しげく通う地方ローカルファッションショップで買った¥800程の良く分からんキャラがデカデカと描いてあるよくわからんブランドのTシャツ。
こんな服を着た奴がアパレル関係者であれば日本のアパレル界はどうかしているだろうと思いながら若干気分が良くなっている自分がいることを否めずにいると、
「どんな用途で使われますか?」とのヒアリング。さすがはベテラン営業マン。「褒め」からの「ヒアリング」。営業の基本をしっかり押さえてるぜ。
だがしかし!!ここからが問題でした。私が「仕事で使うんです」とお伝えすると、「ただいま当社では〇〇という車種と★★という車種がキャンペーンでして大変お安くご購入頂けます」とのこと。
「えぇ!!??仕事関係なくねぇ!?それお前の都合じゃねぇ!?」と思いながらも誘導されるがまま商談スペースへ。
すると予算を聞かれ、私も営業マンとしての商談の第一線からしばらく身を離していたこともあり、不用意にも「税理士さんからは¥500万くらいに抑えとけって言われたんですぅ」と馬鹿正直に伝えた結果、しっかりきっかり色々オプションを付けて¥500万程の車を提案されました。高級車ではありません、大衆車にオプション付けまくりです。
そしてその後彼が言ってきたのは「今決めて頂けると端数は切ります!!」と言ってくる始末。さすがベテラン営業マン。納期を切ってくるぜ。
ただ、「キャンペーンで安く買える」「予算枠目いっぱいで提案してくる」という時点で「うわぁ、お金として見られてるなぁ」と思ったため「この人から買いたくないなぁ」と思ったため
「検討します」とお伝えし家路についた際、夜20時頃に電話が鳴りました。電話の相手は接客して下さったベテラン営業マン。
「本日はお越し頂き有難うございました。先程ご自宅のポストにお手紙を入れさせて頂きましたのでご確認ください!」でした。ちなみに手紙の内容は「是非当社で購入願います!」といった内容でした。
恐れおののく射場夫妻。「こいつ家まで来やがった!!」慌てふためく射場夫妻。「手書きの手紙が非常に重い!!!」
この手の営業マンは大手住宅会社に多いタイプです。「勢いとパワープレイでクロージングに繋げて行くスタイル」です。
気が弱い人、決断力に乏しい人はわりかしこのタイプから「購入してしまう」ケースもありますが、このやり方では「紹介」はもちろん、
リピーター化は難しいです。そうなると、当然お客様が待ってでも購入したいと思って頂ける「ストック型」からはほど遠い営業スタイルです。
一番最初に行ったM社よりは「褒め」「ヒアリング」と言う点では優れていたものの肝心の「愛」が無い。
若干心が折れかける射場夫妻。この後どうなる??