BENchmarkブログ

2025-11-17 18:18:00

【第1027回】大きい会社だからって儲かっているわけではない

年商10億円の会社と年商1億円の会社ではどちらが規模が大きいでしょう?それは年商10億ですよね。ただ、年商10億円の会社は社員が100人います、一方年商1億円の会社の社員は1人、どちらが儲かっているでしょうか?単純に計算して、社員100人で年商10億円であれば一人当たりの生産性は1000万円です。1人で1億円の会社の生産性は1億円。圧倒的に1億円の会社が儲かっていますよね。ただ、一人当たりの生産性が1000万円の会社は利益率が90%です。原価は10%しかかかっていません。一方1億円の会社の利益率は5%、95%が原価にかかっています。となると儲かっている方は…。と、売上だけでは本当に儲かっているのか、お金が残っているのかはわからないものです。大きい会社だから給料が良い、大きい会社だから安定しているというわけではないのです。経営をしている人、お金に触れている人であればこのような話は分かっているだろうと思いきや、意外と「あそこは大きくてすごい!」と表面的なことだけで評価する経営者は多いもので、おそらくそういった経営者は経営のことを理解できていないんだろうなぁと思います。商売は大きいか小さいかも大切ですが、それ以上に儲かっているか、儲かっていないかの方が大切だとわたしは思います。儲かっているからこそできることがある、助けられる人がいる、会社の規模を大きくすることばかり考えて大切な本質から目を逸らしてない?