BENchmarkブログ

2025-11-15 18:18:00

【第1026回】守らないといけない社員は重荷

よく優しい経営者で「社員を食わしていかないといけない」や「社員を守っていかなくてはいけない」という方がいらっしゃいますが、わたしはその言葉に否定的で「いつまでも守ってもらわないといけない社員にしておくのは経営者や上司の怠慢」だと思っています。わたしが前職勤めていた輸入商社の社長は「会社や社長に万が一のことがあった際に、社員が路頭に迷うのであればそれは社長の責任」と銀行かコンサルに言われたことをきっかけに「社員教育」に力を入れてくれたのだと上司に教えてもらいました。だからこそ前職では本を買って勉強する場合は会社の経費で書籍を購入させていただけたし、研修を受けたいというとこれも会社の経費で受けさせてくださったし、毎年年始にはスタッフ全員が本社に集まる機会だからこそ外部から研修講師をお招きして社員研修の機会をつくってくださったし。それまで読書と言えば小説しか読んでこなかった自分が会社のお陰で自己啓発便や経営のノウハウを知ることができたのは前職の社長や、社長がやりたいと思ったことをかなえられる体制を整えてくださった上司や先輩方のお陰でした。その結果、2020年に社長がお亡くなりになって自分で企業する際には何も困らず、今も借り入れもなく毎年増収増益が継続できているのは一番は日々支えてくださっているクライアント様のお陰ですが、その根底には前職時代「育ててくださった社長、上司、先輩そして部下や後輩」が礎になってくれているからこそです。なので株式会社BENchmarkも雇用はしているのですが、雇用期間は「最長3年」です。3年経過したら問答無用で退職してもらいます。逆を言えば3年で世の中に出ていける人材を育てるという目標でやっています。結果、今まで弊社で雇用した人材は様々な分野で活躍する「人財」になっています。これがわたしにとっての前職の社長や上司への恩返しだと思っています。正直なことをいうと、3年経過したあたりから一番「利益を出す社員」になるのですが、わたしの目標は「楽をさせてくれる社員を育てる」のではなく、「どこにいっても、どんな環境でも独り立ちできる人財に育てる」ことなのでこれでいいのです。もし「こいつは俺が守ってやらないといけない」という社員がいるのであれば「守ること」より「活躍できる人財」にするようにマインドを変えてみてもいいんじゃない?