BENchmarkブログ
2025-09-24 18:18:00
【第910回】とにもかくにも「守破離」
芸道や武道の修行の過程で日本古来の概念で成長の3つの段階を表す言葉として「守破離」という言葉があります。「守」は師の教えや基本を忠実に守り、「破」はそれらを応用・発展させ、最終的には「離」で師の型から離れて独自の新しものを確立していくという流れなのですが、成果が出ない人は徹底して「守」ができません。「こうやるんだよ」と伝えてもいきなりオリジナル性を出そうとしてきます。そもそも成果が出ないから人に頼っているのにも関わらず、それでもまだ「我」を貫いてしまう。これは一言で言うと「素直さ」がないのです。前職時代、一番最初に上司からはとにかく「素直さが大切」ということを教えていただきました。「素直さ」がないとどうなるか?まずは物事が身につかない、そして素直さがなければ「物事を教えてもらえなくなる」ということです。「守」ができていない人で大成する人をわたしは見たことがありません。松下幸之助さんも、稲盛和夫さんも、芸術の世界ではゴッホもピカソも「守」で基本を身に着けたからこそ最終的な「離」に辿り着いています。今成果が出ていないのであれば再度「守破離」の「守」ができているのか確認してみてもいいのでは?