BENchmarkブログ

2025-09-10 18:18:00

【第903回】それっぽくさせてもらっているだけ

こどもたちへ

 「大人を演じる」.png

君たちから見たらお父さんやお母さん、学校の先生は「大人」と見えているかと思います。ただね、人間ってなかなか「大人になれない生き物」なんだと最近思います。10代のときは20代が大人に思えたし、30代40代はおっさんに思えたし、50代60代は初老かって思ったし、70代80代になると完全なるおじいちゃんおばあちゃんと思っていたけど40歳を超えて思うのは「あれ、中学のころとなんか変わった?」くらいです。当然外見的なこと、体力的なことは変わっているのですが内面は変わっていません。いまだに怖いことにはビビるし、腹が立つことには中指を立てるし、一生懸命眉間にシワを寄せてそれっぽくしているときは「俺って大人っぽい」とさえ思っています。お父さんに限ってですがなぜ内面は変わっていないのに君たちから見てに大人っぽく見えているかというと、それは君たちのお陰です。「親らしくしないとな」や「大人を演じないとな」という気持ち、そしてお父さんの場合はこんな人間にも関わらず信頼して託してくれるお母さんや苦しい状況にも関わらず救いを求めてくださるお客様のために「もっとちゃんとしよう」や「もっと頑張ろう」という姿勢が「大人っぽく見せているマテリアル」になっているのだと思います。「なんか大変そう」って思う?でもね、「これも悪くない」と思えたらそれはきっと君たちも大人の仲間入りしたってことだと思います。自分を最優先ではなく大切な人、もしくは大切ではない人のために頑張れるのが大人ってやつなんじゃないかと思います。最近気付いたのですが、内面的な大人と子どもの見分け方の一つに「早く大人になりたい」と言っている人は大体大人で、「子どもの頃に戻りたい」と言っている人は大体子どものままです。ということは、「早く人間になりたい」と言っている妖怪人間の心は既に立派な人間ってことです。妖怪人間を知らない?ググりなさい。