BENchmarkブログ

2025-08-03 18:18:00

【第974回】安易な値下げは命取り

顧客から「値下げ」を要求されて値下げする。これは経営的にも営業的にも致命傷になり兼ねない危険なことです。なぜなら、相手から「こいつは言ったら値下げする」と思われるとその後どんどん値下げを要求されるようになる、そして商売をしている上でその話が出回ってしまったら他の顧客まで「あそこでは安くしたらしいじゃん、じゃあうちも」となり兼ねないのです。そして値下げをして買ってもらうと当然利益も残らなくなるのでいざというとき自身も会社も大切な顧客も守ることができなくなってしまいます。そして、個人的に一番怖いのは「安売りする営業マンは誇りを失う」ということ。誇りを失った営業マンは最終的には「物乞い営業」になってしまい会社や商品の価値も下げてしまいます。なので株式会社BENchmarkで「値下げ」を顧客が要望してきたら、基本お断り+顧問契約を解除します。だって一方的な値下げを要求する人はビジネスももちろんですが相手の気持ちや立場を配慮できないという点で人間的センスが欠落しているので、こちらがどれだけ集客のお手伝いをしても受注が獲得できないからです。ただ、商売において「価格交渉」は大切なこと。値下げはダメなのに価格交渉は大切?一見矛盾に感じるかもしれませんが、上手に経営をしている人は「相手にメリットを持たせた上で価格交渉をする」のです。「大量に買うから安くして」「10年絶対続けるから安くして」「今回は言い値で買うから、次回困ったときは1回だけ安くして」などなど。営業マンもそこら辺を見極めて値下げに応じるかどうかを考えなければいけません。それが営業の愉しみの一つでもあります。まぁ、そもそも大した関係も出来ていないのに「安くして」と言ってくる行儀の悪い人には「じゃあ他で買ってください」と言って付き合わないほうがそもそも良くない?