BENchmarkブログ
【第966回】自分の土俵に持っていく
「お客様の言うことを聞くこと」が営業の仕事ではありません。「お客様を自身の持つ商品やサービスで幸せにする」のが営業の仕事だと思っています。だからこそ「自分の土俵に持っていくこと」が大切です。特に専門性が必要な仕事になればなるほどお客様の言うことを聞いてその通りにすればするほどお客様の満足度が低くなる傾向があります。料理でもそう。全くの知識のない素人に「最高級の牛肉をどうやって調理しましょう?」と尋ねてもロクなことになりません。プロであれば「この肉は脂身を楽しむため良く焼きよりはミディアムで、塩とわさびでお召し上がりください」と、自身の思うベストを提案することがプロ。弊社にもありがたいことに毎日のように全国各地の企業から新規のお問合わせをいただきます。各企業ごとに悩みは違います。「売上を安定させたい」「利益を残したい」「行列を作りたい」「人員を募集したい」「社内ルールを明確にしたい」「ロゴを作成したい」などなど「なんでこれ弊社に頼んでいただいたんだろ?」と思うようなお悩みもあるのですが、わたしが提案することは「なるほどなるほど、ただ社長のゴールは幸せな人生ですよね?そのためにそれって本当に必要ですか?」とお伺いするところからはじめます。そして「社長の思う幸せや豊かさってなんですか?」というヒアリングを進めていきます。これが弊社の「土俵への持って行き方」です。相手のお役に立つためだからこそ、相手のペースに乗っていくのではなく自分のペースに持って行く。それが弊社を、わたしを頼っていただいた方が最も求めていらっしゃることだと思っています。相手のことを本当に大切に想うのであればプロとして自分のペースに持って行くことが「プロの仕事」ってやつじゃない?