BENchmarkブログ

2025-07-14 18:18:00

【第964回】アドバイスは関係が成り立っているからこそ成り立つもの

年を重ねると話が長くなる。これはもうしょうがないこと。特に優しくて親切な人ほど話が長くなる傾向が強くなります。また、人間は話すことよりも聞くことのほうが脳を使うので年を重ねるごとに話を聞けなくなるのも話が長くなる要因かと思います。ただ、そこで気を付けないといけないことが「アドバイス」。若くて頑張っている人、頑張っているのに不器用な人を見るとついつい応援したい気持ちでアドバイスをしてしまいがちなのですが、大切なことは「相手と関係ができているか」なのです。関係も出来ていない人からのアドバイスは「雑音」「暴力」「テロ」なのです。聞いてもいないのに貴重な時間を奪われる、自分のことを大して知りもしない癖に「こうするべき」と舵を切られそうになる。怖や怖や。もう「お金払うんで帰ってください!」です。ただ、そんなことを言える若い子はなかなかいないので「そうなんですかぁ」「はい~、ためになります、はい~」と言ってくれるのですが、それはお情けをかけてくれているということ。アドバイスの鉄則は「関係が出来ていること」と「相手が求めたときに求めたことだけを伝えること」です。あなたが「相手のために」と思ってもあなたが「良い」と思っていることが、相手にとっても「良いこと」にはならないのです。そこんとこ意識した上で、わたしを含む世の大人たちよ、カッコいい大人を演じませんか?