BENchmarkブログ

2025-06-14 18:18:00

【第949回】最初に厳しい環境を選んでおく

「若いときの苦労は買ってでもしろ」とは良く言ったもので、苦労をすればするほど、それを乗り越えれば乗り越えるほど人間としての厚みがどんどん増していきます。本能的にそう思ったからか、わたしも就活の際に、当時愛知万博のお陰もあって東海エリアは比較的内定がもらいやすい市場で、そこまで数多くの企業に面接に行かなくても内定はもらえたのですが、その中でもゼミの先生や先輩、友人から「あそこはブラックだからやめとけ」と言われた不動産会社への就職を決めました。営業+体育会の会社+ブラック、当時もインターネットの掲示板等でその会社がどれだけ厳しいか、辞める人はみんなうつ病になって退職していく人がほとんどであるという情報も見た上で「若いうちに苦労しておきたい」というMっ気だけで入社し、その後まんまと後悔するのですが、今思えばあの時の苦労の日々が今の自分を作ってくれたのだなと思うと大切な経験だったと思います。わたしが今お付き合いさせていただいている方も、成果を出している人になればなるほど昔かなり厳しい状況に置かれていた人、でもその状況でも諦めず、腐らず、誰かのせいにもせずしっかりと真摯に向き合い乗り越えて来られた方ばかりです。逆に「あの経験があったから、今どんなことがあってもあれよりはマシと思える」と仰る方ばかりです。年を重ねるごとに体力も気力も落ちてくるもの。穏やかで健やかで豊かな暮らしをするためにも若いときはしっかり苦労しておくと、それは人生に置いての「肥やし」になるんじゃない?