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2021-03-08 18:18:00

【第168回】石の上にも3年

ベンチマーク代表射場(いば)です。

 

昔の人は本当にタメになる言葉を沢山残して下さいます。

その一つが「石の上にも3年」です。

 

「石の上にも三年」の意味は「忍耐すれば成果が得られる」

冷たい石の上でも長い間座り続ければ温まることから、

「何事も忍耐強さが大切だ」という意味や「つらいことでもあきらめずに続ければ成果が得られる」

という意味の格言として使われています。

 

最近の時代においては逆行しているかもしれません。

 

ただ、私自身この言葉から非常に勉強させて頂きました。

大学卒業後に入社した不動産会社は自他共に認める「ブラック企業」でした。

 

同期が約600人入社し、最初の3ヶ月で半分辞め、もう3ヶ月でその半分が辞め、

最後私が丸々3年お勤めさせて頂き退職するころには私を入れて51人しか同期は残っていませんでした。

 

ただ、そこで学んだことは

1年目は右も左も分からず、ただ怒鳴られながらも日々の業務を必死にこなしてきました。

2年目はちょっと仕事にも慣れ、後輩も入ってきたのでカッコイイところも見せたいがために背伸びしていました。

3年目は仕事の流れを把握し、上司や他部署とも連携しながら仕事をしていく、仕事とは何のためにやっているのかという

ことをやっと理解出来るのに3年かかりました。

 

だからこそ、石の上にも3年とは良く言ったものだなぁと自分自身がその身をもって体感させて頂きました。

 

新しい環境に身を置いてもなかなか馴染めず1年足らずで辞めていく人を何人も見てきましたが、

そんな人はいつまでもどこに行っても定着せず苦しんでいる様を見て思うことは、

「とりあえず3年やってみ」ということです。

当然理不尽な暴言、暴力がある環境、詐欺まがいの行為を繰り返している組織からはすぐにでも

手を引かなければいけませんが、だいたいの会社はそうでもありません。

「とにかく3年やり切ってみ」そうすれば3年間やり切った自分自身に誇りと自信を持てるようになりますよ。