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【第810回】難しいことは楽しいこと
今の時代「正しいか間違っているかは別として」答えは簡単に手に入る時代です。その一番大きな理由はスマホの普及でしょう。分からないことがあるとすぐ「調べられる」。ただ、その代償として「考える力」「悩む機会」「知恵を出すチャンス」がことごとく失われています。ただそのことに気付いている人はなかなかいません。わたしは仕事柄「人がやらないこと」を見つけ、考える機会が多いのですがこれがとても楽しいのです。どんどんパワーアップできる、どんどん頭が柔らかくなっている、どんどん成長に繋がっているのが自分でもわかるので非常に楽しいのです。難しいことは「楽しいこと」なのです。答えを見ながらテストを受けているとなんの意味もないのです。それはただの「作業」です。フランスの思想家パスカルは「人間は考える葦である」といっているのです。葦という、植物の中でも特別にか弱く細い存在を人間に例えた上で、自然の中の人間という一個の存在のはかなさと、思索する偉大さを対比しているとも捉えることができます。この名言を発するにあたりパスカルもかなり考えたのでしょう。考え付いた瞬間「ドヤっ!」と思ったのでしょう。楽しかったのでしょうね、うまいこと言った!と思ったのでしょうね。これがチャットGPTを使っていたら生み出されていなかったかもしれません、生み出されたとしてもここまで大切に使われていなかったかもしれません、現代の時代に残っていなかったかもしれません。AIでちゃちゃっとできたものに今後どれだけの価値が付くのかは分かりませんが、とにかく難しいことは楽しいことなのです。もし、今困難な状況に陥っていて状況を打破するのに苦戦していらっしゃる方がいらっしゃれば、「ちょっと楽しい状況かも?」と視点を変えて取り組んでみたら状況が一変するんじゃない?