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【第729回】辞めるのなら何かを成し遂げてから
4月は新入社員の入社時期。今年もクライアント様を通じてたくさんの「新社会人」の方たちと携わらせていただきます。自社で新入社員を入れないにも関わらず、こうして毎年クライアント様を通じて新入社員と携わらせていただけることはとても幸せなことです。サラリーマン時代は、特に自分の直属の部下になると「一人前にしなきゃ」と私自身肩に力が入っていて必要以上に厳しくしてしまったりしたのですが、やはりクライアント様の新入社員ということもあり、私も程よい距離で携わらせていただけていることもあってか非常に良い距離感で指導させていただいております。ただ、新入社員研修から携わらせていただいていると、当然悩み事もしばしば相談されます。その中でも「辞めたい」という相談に関してお応えさせていただくことは「どうせ辞めるのであれば小さな目標でもいいから、何かを成し遂げてから辞めたら?」ということをお伝えしております。なぜかというと、辞めるときはだいたい「成果が出ていないから」という理由がほとんどです。「人間関係」が理由でも、その根本は成果が出ていないからこそ人間関係がぎくしゃくするのだと思います。成果が出ていない状態で辞めると、後ろめたい気持ちが出てきます。そうなると、辞めた会社の前を通れなくなるのです。だからこそ、「ワシはここまでやったんじゃい!」と言える何かを残すことによって、後ろめたさがなくなり次に繋がる自信となります。「クレーム処理をあと10件対応しよう!」「新規開拓をあと5社頑張ろう!」なんでもいいのです。自分でゴールを設定し、出来ればちょっと背伸びしたゴールを設定し、それを達成して辞める。そうすることによってあなた自身も成長できるし、会社の成果にも繋がるし、みんながハッピーじゃない?